冷え症対策セミナー ⑥ -冷えの原因 その2-
平成16年11月21日水道橋にて行われました、山口勝利先生の
講演内容をお伝えしています。
①
腹筋
腹筋の力がかなり低下しています。20歳代の若い人でも
自分が仰向けになった状態で身体を起こす、ということが
3回以上できない人がたくさんいます。
でも、70歳、80歳台の方でも出来る方もたくさんいるの
ですから、決して年齢というものではありません。
②
下肢筋力の低下
脚の筋力が弱っている方が増えています。
例えば、ブーツを1ヶ月以上連続して履いたとします。
すると足関節の動きが制限されていきます。
足指の動きも悪くなります。流行っているからと言うことで
先のとがったタイプのブーツを履いたりすれば足首の動きも
制限した状態になります。
夏にミュールをはいている人達も同様で、地面をきちんと
蹴って歩くという動作ができなくなります。
このような場合だと足の指でじゃんけんができない人が
ほとんどです。
足の指でのじゃんけんは、運動選手でもできない人が多いとか。
非常に筋力や関節が凝り固まって柔軟性を失ってしまって
いることが多いのです。少し専門的ですが、足の骨である
第2第3の中足骨の部分が動かなくなる、という特徴があります。
③
足部の冷えが持続する
足の血流量の低下を何かの原因で起こしてしまうことを
指します。
例えば、外気ですごく足を冷やしてしまう/先の細い靴を
長い間履いた、というような意味です。
ちなみに、靴下の重ね履きなどでも締め付けることで
血流量は落ちます。
この状態が続くと内臓温が下がるのです。これが冷えの
原因となるのです。
④
服装
静電気が起きる服装はNGです。例えばウールのセーターに
フリース素材のものを着て普通に歩くと1万V位帯電します。
対策としてはインナーに天然素材のものを入れるという
のが重要です。
⑤
ストレス
ストレスは大きく分けて身体的・物理的・精神的ストレス
の3種類になります。ストレスというと精神的な部分が
よく言われますが人間には物理的ストレスが一番強いと
言われています。
身体的ストレスというのは疲労とか感染などは挙げられます。
ストレスが強いということはどういうことでしょう?
3つのストレスがかぶる状態、室温の状態、精神状態が悪く、
身体の状態も疲労しているとなると、ドカンと強い
ストレスがかかり、身体が冷えてくるのです。
⑥
薬
西洋の薬は冷やすことが多いです。
鎮痛・消炎剤などは血流を抑えるため冷えてきます。
⑦
冷房・暖房
過剰な冷暖房の中にいると人間は体温調節がうまく
いがなくなります。
この現象をヒートショックといいます。
過剰な冷暖房をしているとヒートショックが起こり
やすくなり、具合が悪くなったりめまいを起こしたり
し易くなります。
今の子供たちは大体がそのような過剰な冷暖房のある
環境で育っています。
住宅も高気密高断熱の家が増えすぎてしまい、外気に
触れていると体調を崩してしまう、という人が増えてきた
そうです。
ぬるま湯生活に現代人が慣れてしまって、そのために
「冷え」ということが起きているということは確かだと思う。
と山口先生はお話されています。
逆に冷えていない人は少ないのでは?と思われても
おかしくない、というのが現代人である、とも。
そうなると必然的に交感神経の緊張を強く出すことになり、
例えば肩コリや便秘がひどくなったり、痛みに対する
感受性が非常に強くなったりする、ということが
起きてくるのです。
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Written by Keiko Kimura
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