冷え症・冷房病は万病の元 ②-冷えのメカニズム-
エルクレスト代々木公園店美顔本館の元店長 木村です。
今回も、山口勝利先生の平成15年10月29日に中野サンプラザでの
「冷え症・冷房病は万病の元」というテーマの公演内容を中心にお伝えします。
前回は山口先生の冷えを研究されるようになったきっかけについて
お話させて頂きました。
今回は冷えのメカニズムについてのお話をお伝えいたします。
山口先生は独自に「冷え」というものに注目し、調べ始めた訳ですが、
そこで「冷え」は体を守る防御反応である、という事をつきとめました。
「冷え」が起こるメカニズムを簡単に説明してみましょう。
身体の一部に滞り、つまり末梢血管が収縮したままの所が出来る
↓
脳から滞っている所がある、とサインが送られる
↓
すると、頭のてっぺんからお腹の下辺りまで血液が集中する。
このことで血液がその他の部分、末端に十分行かなくなる。
これを「冷えている状態」というのです。
通常ならばしばらくすると指令は解除されますが、冷えている人はその
状態から止まってしまうのです。1時間、1日、1週と長い間続くと脳に再度
「冷えている状態」であることが伝わります。そうすると・・・
自律神経の登場です。
ところで自律神経とは何でしょう。
無意識に動く神経のことですが、2種類あります。
簡単に言うと、寝ている時に働いているのが副交感神経。
起きている時に働いているのが交感神経。
この2つがバランスを取って人間は生きているのです。
主な働きとしては、免疫機能、体温・血圧調整、内臓を動かすなど重要な
役割を担っています。
カラダが冷えるとこのバランスが崩れてしまうのです。
滞りのある状態が続くのは異常事態と判断され、脳は自律神経に
「体を守れ」と伝え続けます。
しばらくは頑張って守っているのですが、だんだん防御機能がマヒしていきます。
そうなると、いざ、外敵が来たときにその防御機能がうまく働かなくなるのです。
防御機能=免疫機能なのです。
「冷え」の人にアトピーや花粉症などのアレルギー疾患を抱えやすいのは
そういう理由からなのです。
気温が下がってくると出てくる身体の影響もこれで説明がつきます。
冬は冷えから脳卒中・高血圧・心筋梗塞など様々な病にいろいろな
影響を与えます。
特に夜中午前3:00~5:00は気温が一番下がる時間帯なのですが、
アトピー性皮膚炎のかゆみ、喘息の発作が起き易く、また、死亡率の
高い時間帯でもあるのです。
動物でも、冬は冬眠してやり過ごすものもいます。これは活動休止を
することで寒さから身を守るのです。
そう考えると、寒さ・冷えって生命活動をする上で大きく関わっている
のだな、と思えます。
たかが冷え、されど冷え、なのですね。
冷えについてはこちら
Written by Keiko Kimura
今回も、山口勝利先生の平成15年10月29日に中野サンプラザでの
「冷え症・冷房病は万病の元」というテーマの公演内容を中心にお伝えします。
前回は山口先生の冷えを研究されるようになったきっかけについて
お話させて頂きました。
今回は冷えのメカニズムについてのお話をお伝えいたします。
山口先生は独自に「冷え」というものに注目し、調べ始めた訳ですが、
そこで「冷え」は体を守る防御反応である、という事をつきとめました。
「冷え」が起こるメカニズムを簡単に説明してみましょう。
身体の一部に滞り、つまり末梢血管が収縮したままの所が出来る
↓
脳から滞っている所がある、とサインが送られる
↓
すると、頭のてっぺんからお腹の下辺りまで血液が集中する。
このことで血液がその他の部分、末端に十分行かなくなる。
これを「冷えている状態」というのです。
通常ならばしばらくすると指令は解除されますが、冷えている人はその
状態から止まってしまうのです。1時間、1日、1週と長い間続くと脳に再度
「冷えている状態」であることが伝わります。そうすると・・・
自律神経の登場です。
ところで自律神経とは何でしょう。
無意識に動く神経のことですが、2種類あります。
簡単に言うと、寝ている時に働いているのが副交感神経。
起きている時に働いているのが交感神経。
この2つがバランスを取って人間は生きているのです。
主な働きとしては、免疫機能、体温・血圧調整、内臓を動かすなど重要な
役割を担っています。
カラダが冷えるとこのバランスが崩れてしまうのです。
滞りのある状態が続くのは異常事態と判断され、脳は自律神経に
「体を守れ」と伝え続けます。
しばらくは頑張って守っているのですが、だんだん防御機能がマヒしていきます。
そうなると、いざ、外敵が来たときにその防御機能がうまく働かなくなるのです。
防御機能=免疫機能なのです。
「冷え」の人にアトピーや花粉症などのアレルギー疾患を抱えやすいのは
そういう理由からなのです。
気温が下がってくると出てくる身体の影響もこれで説明がつきます。
冬は冷えから脳卒中・高血圧・心筋梗塞など様々な病にいろいろな
影響を与えます。
特に夜中午前3:00~5:00は気温が一番下がる時間帯なのですが、
アトピー性皮膚炎のかゆみ、喘息の発作が起き易く、また、死亡率の
高い時間帯でもあるのです。
動物でも、冬は冬眠してやり過ごすものもいます。これは活動休止を
することで寒さから身を守るのです。
そう考えると、寒さ・冷えって生命活動をする上で大きく関わっている
のだな、と思えます。
たかが冷え、されど冷え、なのですね。
冷えについてはこちら
Written by Keiko Kimura
2011年7月12日(火)
山口勝利先生講演|
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