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レベルアップ研修

レベルアップ研修

09/05/11 Mon

渡邉肇子先生 特別講座(1)「骨と筋肉」

渡邉肇子ドクター

今回から日本電子治療器学会監修の『からだのしくみとはたらき』のテキストを中心に1回3時間の特別講座をしていただくことになりました。サブテキスト『からだのしくみ事典』 成美堂出版を併用。
従来の1回2時間でしていただいているメディカルハーブと代替医療のレベルアップ研修は、今後もそのまま継続していただいてそれとは別プログラムで進めていただくことになりました。
今後は従来の講座を■一般講座として今回からの講座を■特別講座としてご紹介していきます。 →渡邊肇子先生プロフィール

■テーマ
骨と筋肉
■講師
渡邉肇子先生
■開催日
2009.5.11(月)10:00~13:00
■会場
本店研修ルーム

骨について

  • 1.数と形
  • 2.成分
  • 3.働き
  • 4.骨の構造
  • 5.関節

筋肉について

  • 1.働き
  • 2.筋の収縮
  • 3.赤筋と白筋
  • 4.筋肉と体温
  • 5.演習問題

骨について

研修風景

1.数と形

新生児の骨は約350個、成長するにしたがって癒合し206個になります。長い骨(長骨)、短い骨(短骨)、扁平な骨(扁平骨)、中に小さい穴があり空気を含む(含気骨)ものや、混合骨などがあります。

2.成分

骨はカルシウムやリンなどの無機質の貯蔵庫です。骨に含まれるカルシウムは体重の1.5~2.2%を占め、無機質の中ではもっとも多く(1kg)、大部分(99%)が骨に、残り1%が組織や血液にあります。

3.働き

骨には4つの作用があります。

支持作用
からだを支える働きをします。体内の柔らかい組織(筋肉や血管、神経、内臓の組織など)の支えとなります。
保護作用
内臓を護る働きをします。
運動作用
からだを動かします。骨に筋肉が付着し、これらの筋肉の伸び縮み(収縮と弛緩)によって骨が引っ張られ、からだを動かします。
造血作用
血をつくります。骨の内部にある骨髄で大切な血液の成分である赤血球、白血球、血小板などを生成します。
4.骨の構造

骨は活発に代謝を繰り返している生きた組織で、全身の骨の3~5%は作り替えられています。健康な大人の代謝回転は約95日で、吸収20日、形成75日といわれますが、高齢になるとこの期間が延びる傾向にあります。

5.関節

骨と骨の間にあって摩擦を和らげ、運動の向きや範囲を一定にして、筋肉や他の組織の損傷を防いでいるのが関節です。運動をスムーズに行う重要な役割を持っています。

関節液
関節腔の中にあって、関節軟骨の摩擦を少なくし、関節軟骨の代謝にも関与しています。
筋と骨の連結
一般に筋は腱で骨に付着しています。腱は白い光沢を持った丈夫な結合組織の繊維束でできています。腱が筋繊維を痛めるのを防ぐとともに、筋繊維の力を一点に集約する重要な働きをしています。

筋肉について

私たちのからだにとって肉付けとなるものです。骨は約200個あるのに対し、筋肉は約400個ほどあり、体重の約40~42%の重量を占めています。

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1.働き

骨と組み合わさって、からだの運動に関わっています。さらに、からだの熱を産み出す最大の供給源で、体温保持に大切な役割を果たしています。

不随意筋
内臓や心臓、血管の筋肉など自律神経が支配している筋肉です。自分の思うように動かすことができない筋肉をいいます。特長は、くたびれないことです。
随意筋
おもに骨格に分布する筋で、自分の意思でコントロールできる筋肉をいいます。
横縞模様が見られることから横紋筋とも呼ばれ、骨と合わせて運動器といいます。くたびれやすいため、疲れやコリにつながります。
2.筋の収縮

からだが動くのは、筋肉の収縮作用があるからです。筋肉は、よく縮み、よく伸びる性質を持っています。
筋肉には、骨格筋、心筋、平滑筋の3種類があります。
骨格筋はもっとも多く、からだを支え、動かします。からだの熱も産出する最大の供給源で、体温保持に大切な役割を果たしています。自分の意思でコントロールできる随意筋で、骨を動かすのが大きな仕事です。くたびれやすいため、疲れやコリにつながります。
平滑筋は、胃や膀胱、血管、食道など自分の思うように動かすことができない不随意筋で、自律神経が支配しています。動きはゆっくりなめらかで、長い時間動けます。
心筋は心臓だけの筋肉で、これも不随意筋です。

3.赤筋と白筋

赤筋と白筋は、見た目の色によって分けられます。これは筋繊維の中にある、ミオグロビンと血液の量の多少によるといわれています。

赤筋
酸素と結びつきやすいミオグロビンが多く、エネルギー供給能力が高い筋です。筋繊維は細く、からだの深く骨に近いところにあります。
大きな力は出せませんが、耐久力にすぐれて疲労しにくく、遅筋とも呼ばれ、マラソンなどに向いています。
白筋
からだの表面に近いところにあり、太い筋繊維を持っています。持久力はありませんが、瞬間的に大きな力が出せます。疲労しやすく、速筋とも呼ばれ、短距離運動に向いています。
4.筋肉と体温

人間は恒温性動物なので、体内の熱産生と体外への熱放散のバランスをはかりながら、体内環境を一定の状態に維持しています。
からだの組織の中で熱をもっとも多く産出するのは、骨格筋です。25%は筋肉の収縮のためのエネルギーとして使われますが、残りの75%は熱となって体温の維持に利用され、暑さや寒さに対応しています。
平均37℃の体温ですが、低体温状態が長く続くとさまざまな症状が出てきます。
冷え症、肩こり、痛み、便秘、基礎代謝の低下、免疫力の低下などを招きます。

5.演習問題
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アンケート ~参加スタッフの感想文~

代々木公園店 チーフカウンセラー 矢澤晃子
骨の働きで忘れがちなのは造血作用です。私たちが健康でいつまでも若々しくいるためには、良質な血液成分を造る骨が丈夫であること・・・!カルシウムの摂取と負荷をかけた運動の重要性は、原点に返って目からウロコでした。渡辺先生の情報は健康と美容に必要なことばかりです。

矢澤晃子

原宿店 チーフカウンセラー 関口利香
人間は約200個の骨と400個の筋肉で出来ていて、骨と筋肉は組合わさって体を動かしているので一つもいらない物がないのは当たり前ですが、その骨や筋肉を維持していくためには、正しい食事と適度な運動は不可欠という事を改めて実感しました!!
体の中心にある脊柱(背骨)が真っ直ぐではなくて、ゆるくカーブした形になっているのは、二足歩行の人間が歩く時に生じる振動が頭に伝わりにくくなる為だそうですが、姿勢が悪かったり運動不足で筋肉が足りなくなるとカーブが変わってしまい体の不調に繋がってしまう事もありますので、やはり普段から少しでも体を動かしてもらえるようにお客様にアドバイスします。

関口利香

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