第1回 青木晃先生 講義内容 2018.1.17
・エンダモロジーを始めた背景
元々は内科のガンや代謝内分泌を担当していました。
自衛隊の医者だったため、北海道の旭川に派遣され糖尿病やメタボについての専門的な勉強を始めました。
・保険外診療を始めた背景
糖尿病の医者を10年ほどしていましたが、患者は毎年増えており、1000万人がかかっています。
生活習慣病「高血圧・糖尿病・メタボリックシンドローム」は、教育すれば減らすことができます。
ですが、日本の保険医療というのは、健康診断をして予備軍の時では、診療することができない。
保険証があっても、病気になってからでないと使うことができない事に疑問を持ち、保険診療のフィールドを飛び出ようと決めました。
ちょうどその時、同級生が美容外科医を都内でしていたのですが、患者本人の生活習慣が改善していないのでは美容外科に来た患者さんも半年くらいすると、また元に戻って来てしまう事になるため、生活習慣の改善依頼を僕に頼まれそれ以降美容外科ダイエット外来を始める様になりました。
周りに優秀な名医といわれる人たちがいましたが、病気を治す医療はたくさんしてる人がいるので、自分は病気にさせない医療をしようと決めました。
・アンチエイジング医学
美容クリニックでダイエット外来を始めた時に、抗加齢医学というのがアメリカから入って来て、日本で立ち上がったのです。その頃の私は、患者さんに説教するばかりでしたが、ですが、抗加齢医学はいつまでも若々しく、健康でいられる医学です。
美容内科という言葉は今では普通にありますが、私がその頃では日本で初めての医者になります。
しばらくして、順天堂大学でアンチエイジングの講座を担当する事になりました。
また、兼職としてガン免疫のクリニックも始めました。
アンチエイジングでやっつけなきゃいけないのはガンですので、ガンもとても大事な勉強になります。
・アンチエイジングとは
多くの人が若返りと捉えている人が多いですが、美容外科の医者だと思われますが、私は内科の医者です。
・健康長寿のアンチエイジングとは
外面が綺麗なだけでは、ハリボテである。内面がとても大事になります。
抗加齢医学は、1990年に始まりました。
ルドマンスタディーという健康な男子に成長ホルモンを半年摂取させた研究では
・体脂が減りメタボが改善
・皮膚が若々しく厚くなり
・骨が丈夫になり
ニューイングランドジャーナルオブメディスンに掲載され世界的にも話題になりました。
医療が不老不死を作るのでは、と期待され始めたのです。
内科的なアプローチでホルモン投与により、老化を病気と捉えてコントロールする事が出来るようになった。
抗加齢医学とは
元気で長寿を享受することを目指す理論的・実践的科学
簡単に言うと、健康長寿のための予防医学。
これが大前提にあり、美容というのはついて来ます。健康な体でなければ美容を追うことはできません。美容はあくまでおまけという位置付けである事をしっかりと認識して頂きたいと思います。
・健康寿命とは
双子の研究で判明した事ですが。
・遺伝が25%
・環境要因は75%
だからこそ、私たちがいる意味があります。
これはタバコを吸った姉と、吸わない妹で大きく顔が変わってしまった写真です。
・老化を促進させる6つの因子
1.酸化&糖化ストレス
「酸化は錆びる/糖化は焦げる」
2.ホルモン分泌の低下
「枯れない」成長ホルモン/副腎皮質ホルモンDHEA/性ホルモン/メラトニン「睡眠ホルモン」
最近ではアンチエイジングに必要だという事がわかって来た。
3.内臓脂肪蓄積
「太らない」...メタボリックシンドローム。
この先にあるのは動脈硬化が進み血管の老化に陥ります。
4.免疫力低下
「8020運動」免疫を落とさないようにし、ガンにならないというのは
アンチエイジングを目指す上で、とても大事な事です。
50歳以降で免疫が急激に落ちるとガンになりやすくなります。
5.ロコモティブシンドロームにならない。
自分の足で歩く事ができる。
6.歯を健康に保つ。
自分の歯でご飯を食べる事ができればかなり大きく老化を予防できる
抗加齢医学とはアンバランスな病的老化を予防する。
病的な老化に対して、生理的老化「シミ、シワ、閉経、老眼、白髪、」これは予防できない。
・アンチエイジングの三本柱
1.食事:食べ物、種類、サプリメント
2.運動:適度な運動
3.精神:生きがいを見つける
90歳以上の人で特徴がありますが、名刺を持っていて、自分が何をしてるか明確な身分を持ってる人もいる。
皮下脂肪:女性型脂肪で1度つくと落ちにくく、「定期預金に例えられる」
体温維持、内臓の保護、子宮の保護
エネルギーを貯蔵し、脳とリンクしている頭のいい臓器である。
内臓脂肪:男性型脂肪:付きやすく落ちやすい。「普通預金に例えられる」
・理想のボディーメイク
内臓脂肪でいうと、アルコールを控え余分な糖質を摂らない。適度な運動で肌にハリを出す。
歳をとると活性酸素は衰え40過ぎると急激に起こります。
女性ホルモンは急激に
男性ホルモンはなだらかに
歳をとって目覚めが早く起きるのはメラトニンの分泌低下による老化でもある。
代謝は思春期をピークにだがり始める。
■エンダモロジー
ルイポールギテーが事故により傷を負った際に、傷跡を直すために開発した。
物理的:確実に効果が出るのは脂肪吸引だが組織を取ってしまうデメリットもある。
・マッサージでは代謝向上、科学的な刺激と異なり誰にでも均等に起こる。
脂肪細胞と線維芽細胞を活性化させる事が出来る。これが起こらないとダイエットする事は出来ない。
科学的:体質により効果が異なるため個体差が大きい。
投薬「食欲をなくす、吸収を低下させる、脂肪誘拐注射
脂肪が溶けて燃えて痩せるのであって、分解させて溶けただけでは痩せる事がないという事をしっかりと患者教育しなくてはならない。
分解された遊離脂肪酸を燃やしてあげないと痩せる事は出来ない。
溶かすのをエンダモロジーがしているのであり、自分で燃焼はしなくてはならない。
脂肪分解論があるかをLPG社マイクロダイアリーシスと言う実験によりKMSヘッドを使ったエンダモロジーで脂肪分解細胞が24%増加し、最近のものでは50%増加した。
このような科学的なデータにより有効である事がわかる。
ボディーのエンダモロジーはスキンケアと同時にセルライトのケアをする。
セルライトがそもそもなぜできるのか。
セルライトは脂肪が大きくなり細い静脈やリンパ管等の脈管を潰してしまい狭めて栄養がいかなくなり、老廃物が代謝されない。周りの組織が繊維化してしまい、引っ張られて凸凹の肌になってしまいます。
エンダモロジーはストレッチし広げて空間を作ってリンパや血流の流れを良くすることで栄養や酸素が届くようになり、死にかけていた細胞が戻るようになります。
これは栄養指導だけでは行う事ができない事でありエンダモロジーの特徴である吸引とストレッチができる事がすごい技術である。
・部分痩せ
完全に太ってる人でなくても、部分痩せの人でもできるのが、大きなメリットで20〜30台の7割が14回以上やると変化が出ます。
太ももで5%以上採寸値が減った場合部分痩せありとした場合に73%でエンダモロジーによるサイズダウンができると言う事がLPGのデータである。
集中ケアでしっかりとした体を作り、その後は、定期的なケアをする事でそれが維持可能である。
真のアンチエイジングは、老化を遅らせることが出来てこそ。
ボトックスは筋肉を萎縮させるが、神経内科的に笑顔を作ろうとしても信号が送られてるのに筋肉が反応しないためそれがストレスになり、良くないため内科的にはお勧めしません。
日々のアンチエイジングのために何をしているのか、1つでいいので自分の中に持ってみてください。
エイジングコントロールをする事が、健康になるための第一歩です。
どんなものでも継続する事が大事なので、まずは1つ何か続けられるものを1つ持って下さい。
。