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第1回 大友博之先生 講義内容 2018.1.12

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第1回 大友博之先生 講義内容 2018.1.12

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2018年1月12日(金) 13:00~14:00


第1回 大友博之ドクター レベルアップ研修


「皮膚治療に対する医学的知見&再生医療の最先端について」


@エルクレスト セミナールーム





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痛みの研究を慈恵医大でしていたが、痛みは究極の老化で、歳をとると老化・疾患で関節や筋肉に注射したり、鍼したりをするが、それは対症療法で、根本的に治すためには老化に向き合わなくてはならない。

歳をとると、カッとしたり、気が滅入りやすくなったりする。

痛みのマネジメントは肌のマネジメントと同じ。

 

運動をしないと、人間の廊下は止められないと考えていて、そこで理論的に運動を提供しているところがなかったため、どこか探したところ、エルクレストが目に止まりました。

 

再生医療では、運動療法と食事療法が一番大事になる。

 

まず、奇行種で、歩行が困難だった方のリハビリの症例です。

彼はホルモンが足りなく、それにより運動することも嫌だったため、車椅子でしたが、パワープレートと加圧トレーニングにより歩けるようになり、今では走れるようになりました。

 

東洋医学と西洋医学の医療を組み合わせた治療はとても珍しく、世界的にも注目されており、アジアでは再生医療をこれからしようとしており、アメリカやヨーロッパでは東洋医学的な思想がないですが、Googleでもマインドフルネスを取り入れて話題になっています。あれは東洋医学の思想で第4の心理療法と言われています。臓器から一人の人間として見ていくのがテーマです。

 

NHKインターナショナルで僕たちの治療が放送されました。

 

講演も世界でしており、サーモシェイプの講演をいくつかしてきました。

 

いくつか海外を回った中で一番印象に残ったのが、アメリカのアンチエイジング学会は年々盛り上がらなかったのですが、去年急に飛躍しました。

それはAIや遺伝子、再生医療が僕たちの医療を変える事が確実視され、多くのメディアや人達が集まっており、これからの方向性が見えました。

 

周りでまだ再生医療をしている人はいないと思いますが、市場としてはまだ、数百億くらいの産業ですが、経済産業省が作っていますが、2030年には1兆円の産業になり、30年後には2.5兆円の産業になります。

20年前がどんな状態だったかというと、iPhoneの中に、カメラ&本&ワープロ&電話&&メール&ビデオあらゆるものがこの小さな1台に詰め込まれました。

テクノロジーの進化というのは、指数関数的に飛躍します。

昔はラジカセをより高度なものにしようとしたが、今はiPhoneをどう使うかという、物を考えるための軸が変わって来ているのです。

再生医療も指数関数的に飛躍すると思うので、どこに軸があるかをしっかり考え捉える事がとても大事になるかと思います。

 

オムニキュアという、発酵ウコンジェルについて説明します。これで皮膚の病理学についても学んでいただけるかと思います。

 

元々は乾癬というアトピーの一種みたいな病気の治療に使われ、1994年に英国皮膚科学会雑誌で出て来まして、その成分自体が火傷や光老化や皮膚ガンに効果的であるということがわかってきた。

 

ヘン先生という方とテレビに出ますが、海外放送で日本でも見れるかと思います。

 

・アポトーシスとPHKという経路について

抗炎症作用のためには一般的にステロイドを使っていますが、使いたくない人が多く、また、使っていても肌が弱くなってしまうためトラブルが多くあります。

そこを遺伝子的に治していけるんではないかという話です。

思っている以上に着ているものや食事によって、皮膚の状況が影響されているというのがわかってきました。

綺麗な肌のために何が重要かというと炎症を抑えることです。フェルナンデス先生も80%が紫外線から来ていると話していますが、残りの20%が化粧品やヘアムースです。

石油が含まれているため、体内に入り込んでしまいます。

遺伝子をどの様に伸ばし、いかにダメージを受けたDNAを間引いていくかが、昔の様に修復することにこだわらず、間引くという発想が必要です。

トリファラ細菌叢が腸内細菌と同じく必要だとわかった。

紫外線であれ怪我であれ、ダメージを受けるとPHKという物質が出て、活性してくると30分後にNF-kBという物質が出て来ます。これが皮膚を増殖させたり、新しい血管や線維芽細胞を作ります。

ですが、程よい所で止まる必要がありますが、それが止まらないため、ケロイドの様になってしまったり、血管が残ってしまいます。

 

人間の炎症は程よい所で止まらないため、どうにかこれをうまくコントロールできないかを多くの人が考えて来ました。

皮膚へのダメージは紫外線やアトピーやニキビになりますが、先ほどのPHKという物質が活性化します。

炎症・抗炎症といえば、ステロイドですがこれはTNFαをターゲットにしています。

これは、簡単に見えないと思っているかと思いますが、実はお酒を飲んだ後などに皮膚が赤くなる所がTNFαです。

アセトアルデヒドにより炎症が起きて、赤みが出てるのもTNFαです。

TNFα抑えるためにステロイドを使っています。

これを抑えると炎症が止まってNF--kBが効かなくなり治りが良くなる。

ですが、これより上流にあるクルクミンの仲間も含めたターメリックの仲間がこれをブロックしてくれることがわかった。

TNFαは体のどこにでもあり、変形性膝関節症の人は膝に多く、脳にある人はアルツハイマーになりやすいことがわかっています。

ひどい筋肉痛で治らない人も同じです。

脳にTNFαがもともと多くある人は、恋人と別れたり、ペットが急死してペットロスになるとそれがショックになり、鬱的な症状が発生する。

それをいかに抑えるかが大事になります。

肌に関していうと、ステロイドや、ウコンを使ってそれを抑えることになります。

 

ステロイドを使わずに会えてウコンだけで1時間おきに塗っていると肌が綺麗に治りました。これは、炎症の始まる大元を切ってあげるとより早く治る様になります。子供の酷い火傷も炎症を抑えることで良くなります。

赤ちゃんにはステロイドを使っています。

手術の後の傷跡も綺麗になります。

 

なので炎症を早く抑える事が大事になります。

 

 

・アポトーシス

紫外線によるダメージは結果的には遺伝子を壊しています。

UVAUVBがありますがこれはそれぞれ傷つく遺伝子が違います。

UVBで傷ついた遺伝子は修復がしやすいです。

最近はUVAが着目されていますがその背景には、UVAによって傷ついた遺伝子は治りにくいという事がわかりました。なのでUVAの為の日焼け止めが出て来ています。

一回シミになってしまったら、ピーリングやレーザーをしてさらに、そこにダメージを与えてしまう事になるので、今の皮膚科の先生たちはそこにダメージを与えずに治す方法を今みんなが狙っています。

アポトーシスとは何かというと、治せそうなものを治し、無理なものについては皮膚の表面であればアカとして消えてもらう事でシミとさよならします。

 

白人は頭が薄くなると真っ赤になって皮膚ガンの様になってしまいます。

なので、治療ではいかにダメージを減らして治療し、効果を高く出すかせめぎあいがあります。

 

角質を守る事についてですが、角質細胞が全て重要で基本的には毛穴が詰まってなければ皮脂膜も出て、自分力で保湿して守れるはずなわけです。

10年前に比べてかなりいいところまで来ていますが、セラミド化粧品も出てますが、まだ人間と同じようなものはできていません。

 

遺伝子だったり幹細胞を使ってセラミドを作ろうとしてるけど、なぜだか作れないんです。

 

皮脂腺に対して一番大きな影響があるのはホルモンですよね。

 



・新陳代謝がどうして起きるのか?

アクネ菌が重要だと僕は知らなかったのですが、アクネ菌がすごく重要でこれがなくては皮膚のターンオーバーが起きない。

アクネ菌はプロピオン酸というpH5の物質を出し、それにより酵素が活性化されて皮膚の角質が外れてターンオーバーが起こります。

 

プロアクティブで使われる塩化酸化ベンゾイルはアクネ菌に対して強い殺菌作用があるため、菌が全部死んでしまい、ある程度の所で止めずに、使いすぎてしまうと酵素が分泌されないため、角質が剥がれず肌のターンオーバーが起きなくなってしまい余計に悪化してしまう人もいる。

 

80%が紫外線20%が化粧品ですが、化粧品は界面活性剤等が含まれるため、細胞間脂質を溶かす可能性が高く、肌バリアが壊れやすくなってしまう。

 

ニキビや肌荒れにより肌バリアが壊れている際に、化粧品の量が多かったりすると毛穴がむくんでしまう。

そのような時期にはステロイドを塗ったりしたほうが良かったりする。

 

むくんでしまうと角質が剥がれないため悪循環が始まってしまう。

アクネ菌等の肌細菌が住みやすい環境というのがpH5なので弱酸性にして酵素を活性化し肌のターンオーバーが一番起きやすい。

 

普通の肌はカビや悪玉菌が発生しにくい。

しかし、肌バリアが薄くなってしまっている人は常在細菌が減ってしまう事でカビや悪玉菌が増えてしまう。

常在菌が平方センチメーター

アトピー患者1000個以下

正常な人   20万個

 

例えば、荒れた土地に殺虫剤をまいてそこにすぐに作物は育てられますか?育てられませんよね。

 

アトピー性皮膚炎場合、黄色ぶどう球菌もたくさんいますが、そこにステロイドを塗ってしまうと一旦炎症は収まりますが、皮膚の表面の免疫が落ちてしまいます。

ステロイドは一過性に炎症が抑えられますが、ステロイドは炎症部位には禁忌ですので、アトピーだからとステロイドを使っていると、黄色ブドウ球菌が増殖していつまでもなおらに矛盾が起こります。

肌の細菌葼に対して意識することはとても大事です。

 

ダーマペンは刺激をやめたら、刺激がないですが、ニキビはこれが毎日常に起こるわけですから、それが1週間2週間続くようになれば、皮膚がどんどん刺激されてニキビ跡になります。

ニキビ跡になるかならないかは、この刺激がどのくらい適切にコントロールできているかが重要です。

 

毛穴の調子が悪い人がどうするかというと、

化粧品やコンディショナー乾燥するからとワセリンを塗ってしまうと、中から皮脂膜が出ないため、余計に悪化します。

毛穴が詰まる事でドライゾーンとオイリーゾーンのところができてしまう事です。

程よくする事で、とてもいいですが、感染症や肌が弱い人は今までステロイドでしかケアすることがでいませんでしたが、

 

1むくませない事

2アクネ菌を全滅させない事。過去にプロアクティブを使ってなかったか?1〜2年は肌細菌叢は改善してくれない。

肌細菌叢に一番いいのは、毛穴のむくみを取るためにビタミンAを取る事が良い。

サプリメントと、肌に塗ることで両側からアプローチするとより良いと思います。

 

ヘン教授の素晴らしい所はオムニキュアが素晴らしいからそれで治すという事ではなく、あらゆる環境要因も考える事でより良くなる事を考えている所です。

 



・肌荒れの原因は?

1.接触アレルゲン

2.腸内環境の乱れ【乳糖不耐症】

3.光感受性のある物質

 

実は、着ている服によっても肌荒れは起こります。

ユニクロの様な伸縮性のある素材&黒い染料は肌の弱い人「ケブネル現象」のある人はほぼ100%炎症を起こします

傷というのは、血液に乗って全身に回り、痒いところとは別の所にも出てきます。

冬は特に寒さで悪化したと勘違いしてしまいがちですが、インナーにより悪化していることもあります。

 

また、毛染めによっても起こる事があります。これは、人間が処理できる能力というのは個体差があるので、どれが自分に合うかを見極める能力をつける事がとても大事です。

 

この世にみんなにいいものは無く、自分に合うのかどうかを見極める能力が施術者には問われるのではないかと思います。

 

背中にニキビがある人は夜寝てるからだけでは無く、髪の毛に洗剤をつけたまま髪の毛を洗っていたりすることが原因になっていることもあります。

 

ニッケルやクロム等のピアスにより肌荒れをしてる人もいます。

 

 



・乳糖不耐症

 ワインが好きで地中海ツアーを敢行した時にお腹が痛くて体調を壊したのですが、2週間毎日チーズやワインを食べて飲んでたからかと思ったのですが、日本に戻って来て、1週間したら体調が良くなり、今度はロサンゼルスで仕事があったので向かったのですが、日差しの強いビーチを30分ほど歩いたら、その後から肌がボロボロになりました。

 

何が起きたかというと、乳製品を分解する酵素があるのですが、日本を含む世界中の人たちのほとんどが乳糖不耐症です。

成長の過程で酵素が出来てある程度は対処できる様になるのですが、もともと持っている能力ではないので、ある程度負荷をかけてしまうと肝臓等がパンクします。

 

分解されないまま、小腸や大腸に行ってしまい、ダメージを受けます。その結果慢性炎症の元であるTNF-αが出て便秘や下痢になります。

 

1日一回以上排便されない様であれば、乳糖不耐症を考える必要があります。

グルテンフリー等も話題になりましたが、乳糖不耐症の方が気をつける必要があります。

だからと言って、牛乳が悪いわけではなく、アルコールに弱い人がいるのと同じで、乳製品に弱いだけです。

 



・乳糖不耐症の見分け方

目の下が黒く、小鼻あたりから毛穴がむくんでいる人です。

毛穴がむくんで皮脂が詰まり、それに付け加えニキビがあればほぼ間違いなく乳糖不耐症でしょう。

試しに制限してみる事で変わるかと思います。

 

東洋医学で今までいいと言われていたなんとなくの部分が西洋医学で理由付けをする事で、個人にあった対処法を指導ができるようになります。

 

 

乾癬の薬が今海外では多くCMで流れていますが、アトピーと勘違いされています。

ケブネル現象はぶつけた所にできるので、膝や肘に多いはずです。

アトピーは内側に多いのに、外側に多いようであれば、100%乳糖不耐症でしょう。

 

その場合は薬で抑えることはできますが、食事療法をしなくては、100%完治はしません。

 


 

・慢性&急性時の違い

慢性:痛みの世界では3ヶ月/怪我の世界では2週間

3日、2週間、1ヶ月

 

新生血管はあまりいらず、一回作れば良くて、いつまでも作り続けるのは

 

急性期の酷い炎症においては止めことによるダメージはあまりない。

色素沈着を恐れる人が多いが、ダーマペン等をしても破壊したあとすぐに炎症を抑えてあげる治療をする事で防げる。

 

ニキビ痕は瘢痕化して盛り上がっている状態だとなかなか良くならない可能性が高いです。

ニキビは常に刺激を受けて炎症をしていることになる為、ニキビ跡が長く続いてしまうと日焼け後とは違い跡が残ってしまう。

 



・TNF--α

副腎疲労、ガン、糖尿病、慢性疲労の原因

TNF--αが臓器のどこに多いかで症状は異なり、効かない原因には必ず理由があります。

 

筋肉:運動しても糖を筋肉に取り込まない為に、筋トレの効果がでない。

脳:抗うつ薬の効果が出ない。

腰:腰痛

膝:膝関節症

 



・発生機序

グルテン・乳糖・アルコール・コーヒーの摂取過多により腸管でエンドロトキシンという毒素の断片が出てくるため、炎症性サイトカインが働く。

最近話題の腸内フローラはまた別の経路で、2つの経路がありますので、人によっては片方が改善したらもう片方がという事もあります。

 

レミケードというTNF-α抗体の薬がありますがとても高く、普段の食事でできるため、食事指導をして改善していかないと、対症療法でしかない。

 


・赤ら顔の原因は2つ

.角質の表面に炎症

2.良くなっても運動したりお酒を飲むと赤くなるのは下に血管があるから。

外国人と違い日本人は血管が網目状になっているためなかなか消えない。

 

 

一度入ったPhkのスイッチはなかなかオフにならないため、それをオフにしてあげないといけない。

早く直したい場合は、光治療やピーリングと組み合わせると良い。特にダーマローラーとの組み合わせはとても良い。火傷や傷のトラブルがそれでなくなる。

 

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