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2016年11月
第2回 エンダモロジー エビデンス 2016.11.28
エンダモロジーはセルライトケアだけ?
モニター募集ページをリニューアル♪
特異動的作用と運動
・ローカーボとは
今、巷ではローカーボという言葉が盛んに使われるようになり、本やテレビなどで見かけるようになりました。
カーボとは炭水化物のことで、低炭水化物を指します。それに対してご飯、麺、パンはハイカーボに分類されます。
アメリカでは、今から10年ほど前から商業主義的にローカーボのアイスやケーキといった食品が発売されるようになり、甘いものだけれどもある程度食べても大丈夫ということで人気になりました。
その後、科学的な研究が進み、現在では糖尿病についてはローカーボが主流です。
カーボは炭素のことであり、でんぷん、果糖、砂糖など炭素が多いものを避けることで、血糖値が上がりにくくなりインスリンの分泌を抑えることができるので、インスリンの分泌機能が低下している糖尿病の方に非常に有効だということが学術的に認められるようになりました。
日本の糖尿病学会では、この考え方はまだマイノリティですが、炭水化物を控え、タンパク質を多く含む食品や野菜をそれに代わって摂ることの方が、はるかに健康的に痩せるということを一部の科学者たちも興味を持つようになりました。
プラダを着た悪魔という映画でも出てくるように、ファッション業界の人たちは体型を維持するために炭水化物をほとんど摂りません。その代わりに高タンパクで脂質もある程度摂るという栄養バランスの食事がここ5年くらいで普及するようになりました。その点、日本は遅れていますが、近いうちにこれが主流になると思います。
20年前にダイエットスープSが開発されて、2つの画期的な提案をしました。
1つ目は高タンパク低糖食で、ご飯、麺、パンを止めましょうということ。このダイエットシステムには指導者の人たちもはじめは懐疑的でしたが、自分自身もセルディアを飲んで実験をしてみたところ、今までよりもキレイに痩せて、髪の毛のツヤが出るようになったということを実感したそうです。また今までは胸から痩せて、下半身はあまり痩せず、体重は減るものの全然思い通りのキレイな身体ではなかったものが、ダイエットスープSを使った実験では、参加した20人全員が物凄くキレイに痩せました。本人たちもこれなら論より証拠で、ぜひこちらの商品を使っていきたいということになりました。
2つ目はカロリーがこれまでの栄養学の常識と比べて非常に低いということです。
40代の基礎代謝が1130kcal程度ですが、ダイエットスープSのプログラムで提案している摂取カロリーは1100kcalで、基礎代謝を割るほどの低カロリーです。従来の栄養学の考え方では、このような摂取カロリーで生活していたらすぐ栄養失調になると言われる値ですが、実際には全く問題なかったのです。
これは今までの栄養学に対する大きな挑戦でした。本来ダイエットが必要な身体には何万~何十万カロリーの脂肪が蓄えられているわけですから、それを消費しなければ体重は減らないのです。1100kcal
という値は、それを考慮して導き出されたものなのです。この備蓄された脂肪を燃やそうとしない今の栄養学は遅れてしまっています。
・特異動的作用(食事誘発性体熱産生)
食事をすることで、それぞれの栄養素によって運動の有無にかかわらず熱産生が起こるというもので、ダイエットスープSは、この作用を利用して効果的に脂肪を燃焼させます。
その方法は、高タンパクのものを摂り、カーボ食を控えることで、約7時間に渡って摂取したタンパク質の約30%が熱となって余分な脂肪を燃やしてくれるのです(消費カロリーが30%アップする)。
脂質や糖質を摂取した場合は、1~2時間は身体の産熱が高まりますが、それ以降は急激に燃焼がよわくなってしまいます(糖質は約6%、脂質は約4%)。
高タンパク低糖食は、特異動的作用によって余分な熱産生をつくることで、運動してもしなくても消費カロリーを増加させてくれる究極の科学的なダイエットです。
私たちは1日3食食べますので、毎食高タンパク低糖食をすれば夜中も含め一日中脂肪燃焼が30%アップします。
40代の人で考えると、1130kcal(基礎代謝)×1.5(活動量が少ない人の係数)=1695kcal(一日の消費カロリー)となりますが、3食高タンパク低糖食をしたとすると
1130kcal×1.5×1.3(特異動的作用)=2200kcal
となります。これはほとんど運動をしなくてもこれだけの値になるということは、摂取カロリーを抑えれば足りない分は、蓄えてある固形脂肪を液体にしてガソリンのようにどんどん燃やしていくのです。
さらにもう一つの仕掛けがあります。それが飢餓代謝にスイッチするということです。本来脂肪は、緊急のエネルギーのために飢餓状態にならなければ使われません。例えばどのような時かというと、今食べているものと消費するエネルギーとを比較すると、前述した高タンパク低糖食を3食した40代の人では2200kcalの消費カロリーに対してダイエットスープSは1日1100kalなので、1100kcal(摂取カロリー)-2200kcal(消費カロリー)=-1100kcalになります。これは1100kcalもエネルギーが足りないということですから、それによって飢餓代謝にスイッチが入るのです(約1000kcal以上の差がある時に起こる)。
始めの3日間くらいは身体も本当に飢餓状態なのかを判断するために次の食事を待っていますが、何日も連続してこのような状態が続くと、身体は緊急事態だということでリパーゼという脂肪分解酵素を使って固形の脂肪を液体にして遊離脂肪が血液中を回るようになります。そして消費エネルギーの大きい筋肉や脳、心臓などの器官などで細胞のTCAサイクル(エネルギーの代謝回路)に入って使われるのです。TCAサイクルでは、糖質が燃えるのにビタミンB1が必要で、脂質が燃えるにはビタミンB2、B6が必要になりますが、ダイエットスープSは、このようなビタミンB群を豊富に含んでいます。
もし、1400kcal程度の摂取カロリーで高タンパク低糖食ではない食事をしていた場合は、到底1000kcalのギャップは生まれないので、飢餓代謝が起こらず、なかなか脂肪が燃えないという結果になってしまいます。ダイエットスープSのダイエットプログラムを行えば、安全に1週間に1㎏の減量ができるので、他のダイエットに比べてはるかに短期間で終わらせることができます。すなわち減量は、飢餓代謝によって起こっているのです。
パスタやパン、ご飯を半分残すといった中途半端にカロリーを制限したダイエット(1400kcal程度)を行っていると、2~3時間でエネルギーが枯渇して低血糖状態になり、目の下にクマができて、フラフラしてしまいます。最も良くないことは、ストレスホルモンであるアドレナリンの分泌が増え、1か月も続けているとイライラしてリバウンドのリスクが増えるということも実験で分かっています。自分では、制限しているつもりでも、飢餓代謝が起こらなければ、肝臓に蓄えられているグリコーゲンを使ってその場の低血糖を抑えてしまうため、脂肪燃焼のスイッチが入らず、思った結果に繋がらないのです。
さらに肝臓からコレステロールが放出され、血管壁に沈着しやすくなるということも起こってしまいます。リンパ管にも使い古しの酸化した脂質が溜まっているため、それを流すことも重要です。
・正しいダイエットに停滞期は存在しない
ダイエットをしていてよくあるケースは、1週間食事制限をして体重を測定した後に自分へのご褒美で一回くらい良いだろうということで、パスタやラーメン、お寿司などを食べてしまうといったことです。このようなことをしてしまうと、予測したとおりに体重は減らなくなってしまいます。本人は「停滞期でしょうか?」と指導者に訊いてきますが、本来停滞期というものはありません。ダイエットスープSを使っていない9品目ダイエットをしていたとしても、正しく行っていれば1年間はきちんと減量できます。
300kcal程度の糖質を摂取すると、身体には十分なグルコースが供給されます。それにより、今まで飢餓代謝で脂肪燃焼のバルブが開いていたものが、やっと糖質が入ってきて飢餓を脱したと体が判断してしまい、再びバルブが閉じてしまうのです。一度飢餓代謝が終わってしまうと、再びそれが開くためにはまた3~4日ほど連続して--1000kcalの摂取カロリー不足を出さなければなりません。飢餓代謝が始まるまでの3~4日は20~30gのカロリー消費しか起こらないので、体重計に乗ってもほとんど変化が無いということになってしまうのです。また飢餓代謝が始まるまでの期間は、脂肪代謝ではなく肝臓のグリコーゲン代謝でエネルギーを賄うため、低血糖になりやすく、フラフラしたり非常に空腹感を覚えるので、それでモチベーションが下がってやめてしまうことになります。
ダイエットスープSのような高タンパク低糖食は、タンパク質が腹持ち良いため、空腹がほとんどありません。
現在では、ローカーボのパン屋さんやフレンチレストランなども増えてきているので、ダイエット期間が終わったら、このようなところを利用するといいと思います。このようなところで食事をしても血糖値が急激に上がることは無いので、体重が増えることはありません。問題なのは、ジュースなど急激に血糖値を上昇させるものを摂ることでインスリンが分泌されることです。インスリンこそがグルコースをTCAサイクルに運び込んで、ブドウ糖代謝を行わせて脂肪代謝を止めてしまう原因なのです。さらにTCAサイクルで使い切れないブドウ糖は、脂肪に変換されて貯蔵されます。急激に血糖値が上がれば、それに伴ってインスリンの分泌量も増えるため、今度は急激に血糖値が下がり、低血糖の症状が出てしまうのです。それが糖尿病の原因になります。したがってダイエットが終わった後も糖質を控えた食事を心がけることが重要です。インスリンの分泌を抑えることは身体の酸化を抑え、老化を予防することにも繋がります。
・痩せやすい人と痩せにくい人の差
体重が80kgや90kgの人では、ダイエットスープSを飲んでいたとしても、はじめ体重の減少が起こりにくい場合があります。これはコレステロールが高い、血圧が高い、心筋梗塞などの病気を持っているといった病気の人でも同じです。その理由は、血管系の問題を持っていて、血管壁に脂肪がべったり付いている場合には、身体は優先順位としてその部分の脂肪から燃やそうとします。また内臓脂肪がある人も皮下脂肪よりも先に内臓脂肪を燃やします。
・運動の重要性
ほとんどの人が考える脂肪の燃やし方は運動ですが、テニスを1時間やって大体200kcalの消費と言われています。これはシュークリーム1個にも満たない数字です。そのため、運動をして何カロリー減ったといってやっているのはナンセンスで、本来のダイエットにおける運動の役割は、発熱器官である筋肉の量を増やすことで基礎代謝を高めることにあります。
筋肉が付くような運動をすることで、筋肉細胞の中に多くあるミトコンドリアが脂質や糖質を燃焼して熱をつくったり、体幹が安定し、反射神経が良くなり、老化が抑制されます。
また、運動時の呼吸が大切で、特に息を吐くことが重要です。完全に息を吐き切ることでお腹に力が入り、そこからさらに吐いてその姿勢を保つようにすることで筋肉内に乳酸が溜まり、後の筋肉強化を強力にサポートしてくれます。筋肉がつくられるまでには2~3日かかり、トレーニングの翌日はむくみます。そのため次の運動をするのは3日間ほど空け、その間にきちんと高タンパク低糖食を摂り、良質な睡眠を取ることが必要になります。筋肉細胞を新たにつくる時には、多くのエネルギーが必要になるため、その周辺の脂肪組織が優先的に使われます。ですからトレーニングした部位は引き締まりやすくなるのです。また和田研究所では、脈拍を取ることで、乳酸が適切に作られているかの判断をしているそうです。
ミス日本式ダイエットなどを考案した和田静朗さんが、部分痩せが可能であることを発見し、無酸素運動によって乳酸を溜めることが筋肉量を増やすために必要だということを提唱しました。また睡眠不足があっても新しい筋肉や皮膚などもつくられないとも言っています。