佐藤ドクター研修 コレステロールは悪者か?
今年最後の佐藤ドクターによりますレベルアップ研修
本当にありがたい
開業医でいらっしゃいますから平日は当然、診察日。
先生には無理を言って、今年は年間で5回の講義をお願いいたしました。
当然、エルクレストに来ていただいている時間は、クリニックは休診にしてくださっています。
患者さんには、本当に申し訳ないです。
先生や患者さんに心から感謝をし、その分、自分たちが正しい健康知識を身につけ
しっかりお客さんに還元していきます
情報化社会の中で間違った多くの健康情報が毎日のように飛び交っています
今日のコレステロールに関する情報もどれだけ多くの人が正しい知識を持っているのか?
甚だ疑わしいところがあります。
●コレステロール値が高いほど、肺炎、インフルエンザで入院する人数が少なかった。
(アメリカ、ノースカロライナ州調査、男性48,000人対象)
●男性は、コレステロール値が、低くなるほど、5年後の死亡率が高くなる。
・女性は、コレステロール値が最も高いグループと最も低いグループで死亡率が高くなっていた。
・コレステロール値が、低いと脳卒中のリスクが高くなり、コレステロール値が40mg上昇すると、脳卒中による死亡率が3分の2に減少する。
(大阪府守口市民センター調査、50歳以上、16,461人対象)
●癌による死亡は、コレステロール値が、160未満で最も多く、240以上で最も少なかった。
(茨城県の調査、40~79歳、96,000人対象)
●総死亡率が、最も少なかったのは、総コレステロールが200~270。
・総コレステロールが高くても、低くても死亡率は高くなるが、低いほうがより死亡率が高くなる。
・総コレステロール値が、低くなるほど、癌死亡者数は増え、総コレステロール値が、160未満は、
270以上の5倍であった。
(日本脂質学会調査、6年間、50,000人対象)
●LDLコレステロール値が、180以上の人の呼吸器疾患による死亡率が、男性で3分の1、女性で2分の1であった。
(神奈川県伊勢原市の調査)
●コレステロール降下剤や血圧降下剤の常習者に気力の低下や抑うつ状態が多く見られ、自殺者が多い。
(帝京大学とJRの調査)
たいへん興味深い調査結果ばかりです。
確かに高コレステロールの状態が続けば、血管壁にも沈着し、動脈硬化の要因になることは、ハッキリしています。
ただ、コレステロールは、各細胞膜の材料として不可欠であり、不足すれば細胞膜は薄くなり、
ウイルスなどの感染を受けやすくなりますし、重要なホルモンの材料にもなります。
またNK細胞の活性を上げ、免疫にも大きく関係しています。
他ではなかなか聴くことができない素晴らしい講義内容、
「知識は力」
コツコツ積み上げてきた結果が大きな実績につながっています。
佐藤先生、今年も一年ありがとうございました。
。。
2015年11月26日(木)
佐藤仁是先生|
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