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2015年2月
第22回 症例発表会 会場投票結果発表
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佐藤ドクター 「自律神経を学ぶ」
・病気になりやすい人となりにくい人がいる
体温が低いとか、体が賛成に傾いているとか身体の条件面からその原因を見つけられる場合多いですが、それらも実は自律神経のバランスの崩れの結果であることが多く、病気の本体は自律神経のバランスの崩れがその根源といっても過言ではありません。
病気のメカニズムは単純で
1.免疫系のトラブル:リンパ球の機能不全など
2.血管系のトラブル:動脈硬化など
の2つに大別されます。そしてこの2つのトラブルはどちらも自律神経の働きと深く関わっています。365日休むことなく、縁の下で支えてくれている大切なシステムであるが、読んで字のごとく「自律」しています。故に私たちの医師とは無関係に働き、基本的には私たちは自律神経を制御できません。勝手に働いてくれているありがたい神経であると同時に生活次第で毒にもなる恐ろしい存在にもなります。
自律神経は交感神経と副交感神経から成り立ち、その中枢は間脳です。そして重要なのはこの両者のバランスです。自律神経は内臓や血管の機能をコントロールする神経です。季節、昼夜、気温(体温)、感情(情動)、その人の置かれている状況など、様々な要因でその人のバランスは変化します。
私たちは自分で考えて生きているようですが、考えているのは大脳だけであり、無意識に働いている脳の中の社長にあたる存在が間脳です。大脳から間脳へは多くの情報が行くため、喜怒哀楽の感情によって間脳の反応は大きく異なり、ひいては自律神経に影響を与えてしまうのです。しかし間脳から大脳へはフィードバックがありません。
病気が発症する時の自律神経のバランスの崩れは、常に、もしくは長期に渡って交感神経が大幅に優位になった状況になっています。単に交感神経が優位になった状態ではありません。活動的な日中は交感神経が支配し、夜、リラックスするときは副交感神経が支配するといった、相反する作用を持った2つの自律神経が交互に作用しているわけではありません。両方とも同時に作用していて、その時その時でどちらかがやや優位にというシーソー状態が本来の姿で、それはあくまでもやや優位なのであってどちらかが一方的に偏ってはいけないのです。
通常の自律神経の状態は、交感神経も副交感神経もよく働いている状態であり、どちらかが極端に高く、どちらかが極端に低いという状態が続いている状態は異常です。
交感神経が長期に優位になると
○血管系
1.血管が収縮:血流低下→うっ血、血圧上昇→高血圧、血管壁の硬化→動脈硬化
2.血糖レベルの上昇(アドレナリンが肝臓でグリコーゲンの分解を促進するため)→糖尿病→血液、組織の酸性化、糖化による血管壁の破壊
交感神経が優位になると、白血球の中の顆粒球が増え、リンパ球が減ります。顆粒球は細菌と戦う細胞で、リンパ球はガン細胞やウィルスと戦う細胞です。顆粒球が増えると私たちの健康維持に欠かせない常在菌も殺してしまうため、免疫力が低下してしまうのです。さらに常在菌は死ぬときに活性酸素を発生させるため、さらに身体の酸化を招くという悪循環になるのです。
自律神経の活性が最も高いのは10代で、その後交感神経レベルの活性については、加齢による変化もほとんどなく男女差もありません。しかし副交感神経の活性レベルについては、男性は30代、女性は40代で急激に低下し、その後も徐々に低下します。
私たちが実感している急激な体力低下の時期は、自律神経のバランスが崩れる時期一致しているかもしれません。
体を大切にするということは体を休めることではなく、身体の持っている機能が十分に働くことのできる状態に整えることです。もし、自律神経のバランスをコントロールできるとしたら、バランスを意識的に整えることができるとしたら、まず副交感神経の活性レベルを下げてしまうことをしない、副交感神経の活性レベルを上げることを積極的に行うべきです。
それを一言で言うのであれば、ゆっくり生きることです。そのためには呼吸、動作、余裕をつくるといったことに注意するとよいでしょう。
1. 呼吸
現段階で自律神経を確実にコントロールできるものは呼吸です。呼吸は一瞬にして身体の状態を変えます。それは末梢血管の血流量を測定できるようになって科学的に証明されました。呼吸を止めた瞬間、末梢血管の血流低下が認められます。逆に深呼吸によって副交感神経が刺激され、血管拡張、末梢血管の血流増加による筋肉弛緩が起こります。それゆえに体がリラックスし、心が落ち着く、呼吸には、瞬間的に身体の状態を変えるメカニズムがあります。3呼1吸(吸う長さの3倍かけて吐く)
2. 睡眠
夜間は副交感神経が最大限に優位になる時間帯です。睡眠不足はリンパ球減少につながり、免疫力低下となります。睡眠不足は最大の敵なのです。
3. 腸の動きでみる自律神経バランス
消化管だけは交感神経が優位になるとその動きが低下します。腸の蠕動運動だけは副交感神経の活性が高まることで良くなります。腸をコントロールする基本行動は運動と食生活です。腸内細菌バランスにおいて善玉菌の多い状態を作り出しましょう。
○腸内環境の負のスパイラル
便秘による腸の動きの低下(交感神経↑、副交感神経↓)→善玉菌の減少、悪玉菌の増加→毒素の産生→冷え、頭痛など→便秘
○対策
ビフィズス菌製剤を服用、胃-結腸反射を促す:朝一番にコップ一杯の水を飲む
4. 自律神経のバランスを精神状態で表すと交感神経は緊張と興奮と不安、副交感神経は安心と余裕と言えます。精神状態は実に大きな影響力を自律神経に対して持っているのです。物事を行うのに30分の余裕をつくることで精神状態を調整できます。
例として、早寝早起きで十分な睡眠を経て、自然に目覚めます。十分な睡眠後の自律神経のバランスは最高です。能力もモチベーションも高まります。
早起きは三文の得:昔、電気がなかった頃は明かりを一晩灯すのに三文かかったことから早く寝て早く起きれば三文得をするということわざ。
また笑顔が副交感神経の活性を上げ、バランスを整えるのに良い習慣とすると怒りは交感神経の活性を高め、自律神経のバランスを崩す最悪の習慣になります。怒りの80%はただの自己満足に過ぎません。特別な怒りは別として、私たちが日常生活の中で感じる怒りに関して言えばほとんどがそういったものです。今日は絶対に怒らないぞという目標を設定することも良いです。不安は交感神経を緊張させる大きな要因の一つです。
ある動物実験では、ねずみの親子の子を親から取り上げて、親が子を探している状態の時に血液検査をして、ストレスの状態を見たときにリンパ球の活性が正常時の半分になっていたそうです。
・自律神経は測定できる
簡単な自律神経の測定として、光を当てて瞳孔の反射を利用して、何回で反射が遅れてくるのかなどを測ることで状態を知ることができます。
渡辺肇子先生レベルアップ研修 「冷えと免疫」
2015.2.4.(水) 11:00~13:00
(薬剤師 NPO日本メディカルハーブ協会理事)
@エルクレスト・アカデミー セミナールーム
テーマ:「冷えと免疫」
〈冷えとは?〉
西洋医学には「冷え性」という病名はありません。何かの病気があり、その影響で冷えが起きている場合には、原因となっている病気の治療を優先し、冷えそのものの治療はあまり行われないのです。
女性は特に、自覚の無い冷えがあることが多く、自分は冷え性ではないと思っていても注意が必要です。
「冷え性」とは、特別な病気がないのに手や足が冷えるものの総称で、はっきりした病気ではないため、西洋医学では適切な対応ができません。したがってメディカルハーブや漢方などの代替医療が得意とするものであるといえます。
見た目では顔や舌が白くなっている、無意識に季節にそぐわないほどの厚着をしているなどの特徴があります。
・冷えは万病のもと
冷え性とは、単に体が寒いという状態だけを指すのではありません。一般には下半身が冷えることが多いのですが、寒さを自覚しない冷え性もあります。女性に多く見られる冷え性には、腰から下が冷たい、手足の指先が冷たい、顔はのぼせているのに足が冷たい、など色々な症状の現れ方があります。さらに冬になると暖房によって温められた空気が天井に集まって床が冷え、室内が寒い状態になります。
冷え性には、頭痛、肩こり、腰痛、風邪、神経痛、さらに月経痛、月経不順など様々な症状を引き起こします。それは冷えが痛みを強くしてしまうためです。
また体温が1度下がると免疫力が約30%低下し、逆に体温が平熱から1度上がると500%増加すると言われています。この事実は、がん治療などでも生かされており、体温を高めることでインターフェロンやインターロイキン、腫瘍壊死因子といった免疫物質より活性化させて治療効果を高めています。風邪もウィルスはDNAやRNAをタンパク質の膜で囲んだだけの簡単な構造であるため、熱に弱く、発熱することで、不活化させることができます。
・冷えの原因
冷えの原因は全身の血液循環が悪くなって、下半身が冷えたり、身体の上下の温度差を調整できなくなった結果の症状と考えられるため、血行を改善することを優先します。
またストレスが冷えの原因になっていることもあります。ストレスを感じると交感神経が優位になり、筋肉の緊張が高まって血管が収縮し、血液の流れが悪くなるのです。
〈漢方で考える冷えとは〉
・気、血、水(津液)のはたらき
「気」:人体の構成と生命活動の最も基本になるもので、推動作用(ものを動かす)、温く作用(体を温める)、防御作用(外邪の侵入を防ぐ、免疫)、固摂作用(漏れや下垂を防ぐ)、気化作用(ものを変化させる)といった働きを持っています。
「血」:身体の校生と生命活動を維持するための基本物質の一つで、全身に栄養を供給し、潤す働きを持ちます。また、精神活動の主な基礎物質でもあります。
「水」:体内にある正常な水分のことで、各臓器、組織、器官内の体液と分泌物を含みます。全身を潤して、栄養を与え、運搬、代謝、排泄に関わります。
・冷えの症状
①
消化器が弱い → 冷たいものを摂り過ぎたり、脂っこいものを摂ったりすると、お腹を壊す特徴があります。消化器を丈夫にするために「気」(生命の大本のであるエネルギー)を食べたものから取り入れることを心がける。
②
お手洗いが近い → 腎臓や膀胱の働きの衰えがあり、余分な水分が溜まり、むくみ、冷えの原因になるため適切な水分量を保つために「水」を外に出すことを心がけます。
③
月経不順、月経痛がある人→婦人科系の器官が弱くジンジン冷える場合は「血」の流れを改善することを心がけます。血は頭の働きにも、関わっており、「頭に血がのぼる」という言葉は、東洋医学的な表現で、怒りやすくなる、悶々としている状態になっていることを示しています。
簡単なチェック方法:舌を出して5~10秒ほどすると、青みがかってくる場合は、血の状態が悪いといえます
④
冷えとのぼせが混在する人→「気逆」が原因のため、頭寒足熱を心がけます。
・気血水弁証
前述の4つのタイプをより細かく分類して、対処法を探っていきます。
○気虚:気の不足によって起こる→冷え
気は朝つくられるとされており、朝体を動かしたり、朝食をきちんと摂る、きちんと休養することで気を補う必要があります。
○気陥:気虚証が進み、気化作用が落ち込む
○気滞:気の活動が阻まれ、停滞する
○気逆:気滞の一種で、気が逆方向へ上昇する→冷え
この場合、服装や温め方を工夫して気を下げる努力をします
○血虚:血の不足によって、栄養不足となり潤いが不足する
○瘀血:血の運行が失調して停滞する→冷え
お風呂上がりや朝に腰周りを動かす、動物の内臓を摂るようにすることで巡りを良くしていきます
○血熱:血に熱邪が侵入する
○血寒:血に寒邪が侵入し、血行障害などを起こす
○津虚:水の不足によって、全身や臓腑の湿潤、栄養の失調を起こす
○水滞:水の過剰や停滞によって起こる→冷え
利尿を心がけることで、停滞を防ぎます。ハーブではリンデンやジャーマンカモミール、エルダーフラワーなどフラボノイドを多く含むものを摂ると余分な水分が出ていきます。
〈免疫について〉
・免疫学の歴史
今から約2000年前の古代ローマ時代から免疫の考え方は存在し、「ペスト患者の治療はペストに罹って生き延びた人が行う」という取り決めがあったそうです。
18世紀のイギリスでは、牛痘にかかった人は、天然痘に罹りにくいということを経験で知っていたといいます。
エドワード・ジェンナーによる「一度罹った病気には罹りにくくなる」、種痘法の発見。
病原菌の発見、弱毒化現象の発見、北里柴三郎、ベーリングによる抗体の発見などで免疫学が発展し、抗体の起源、多様な抗体の作成方法が進歩していきました。
・免疫とは
疫病を免れるとは「ある感染症から回復した人は二度と同じ病気に罹らない」という経験則に由来します。生体が自己と非自己を認識し、非自己のすべてを排除する反応と言えます。排除するものは最近やウィルスなど外界からの異物だけでなく、老廃組織やガン化した細胞など、変異した自己の成分も含まれます。
・免疫の持つ性質
○多様性:抗体やT細胞抗原レセプターは10の10乗以上ある
○自己と非自己の識別:自分を構成する成分とは反応しない
○特異性:抗体やT細胞抗原レセプターは、抗原のわずかな構造変化を見分け、特異性の高いものにしか反応しない
○記憶:一度侵入した抗原を長期間記憶している
・抗原と抗体
抗原は「単独で抗体産生することができるもの」と定義されます。通常、最初に免疫系を刺激する物質です。生体成分以外のすべての非自己は、抗原になる可能性を持っています。例えば、微生物、分子量1000~2000のペプチド(タンパク質の小さいもの)、多糖類、核酸などです。ペニシリンアレルギーなどを除いて医薬品でアレルギーを起こさない理由は、薬品の分子量がより小さいためです。
抗原とは、抗体(グロブリン)が結合する分子のことです。抗体分子は、抗原分子の特定の部分構造と結合しますが、この特定部分を抗原決定基(エピトープ)と言います。
人の免疫グロブリンは、IgG、IgM、IgE、IgD、IgAの5つのクラスに分類され、さらにH鎖の構造の差異によってサブクラスに分けられています。
・自然免疫と獲得免疫
○自然免疫:皮膚や粘膜の障壁や食細胞による食作用などの非特異的防御機構で、感染の繰り返しでも抵抗力が高まることはありません。可溶性物質として、補体、リゾチーム、インターフェロン、細胞としてマクロファージ、NK細胞があります。
○獲得免疫:侵入した異物を非自己として認識して、新たに獲得した異物排除のための特異的な防御機構で、感染を繰り返すと抵抗性が高まります。可溶性物質として抗体、細胞としてT細胞があります。
・免疫に関係する器官
すべての免疫細胞は、高分化能を有する造血幹細胞から分化します。造血幹細胞は、骨髄に局在しています。免疫に関わる細胞同士は、サイトカインという生理活性物質を使って、お互いに連携を取り合っています。骨髄でつくられた細胞は、喉元にある胸腺でトレーニングを受け、正確に自己と非自己を見分ける能力を身につけたわずか数%がT細胞として、異物と戦うエリートとなります。また免疫に関わるものとしてリンパ管があります。血管のように全身に分布していますが、節があるという特徴があります。リンパ管は死んだ細胞や外界から取り込んだウィルスを流す下水路の役割をしており、リンパ節は、それが全身に回ることがないように関所として働くという役割があります。体内に数百個あると言われています。
・アレルギーとは
異物を排除しようとする生体の免疫反応が、過度または不適切な形で起こり、組織傷害を起こすことをアレルギーといいます。一般にアレルギーとは、抗原侵入後、数分から数十分以内に症状の起こる即時型(Ⅰ型)アレルギーを指します。
広義のアレルギーは、異物として認識される抗原に対する免疫系の過敏反応を全て含み、Ⅰ~Ⅳ型に分類されます。
アレルギーの中で最もメジャーなものはIgEが関わるⅠ型アレルギー(アナフィラキシー型)で、これは元々寄生虫に対する免疫システムで、昔は寄生虫がヒトの体内に多くいましたが、最近では、少なくなったことで今まで反応しなくてもいい花粉などに反応してしまうようになってしまったのではという説もあります。
分類 |
原因 |
症例 |
Ⅰ型 |
アレルゲンが体内に侵入すると、IgEがつくられ肥満細胞表面のレセプターと結合する。アレルゲンがこのIgEとブリッジ状に結合すると、肥満細胞からケミカルメディエーターが合成され、放出されて炎症が起こる。 |
蕁麻疹、花粉症、気管支喘息、アナフィラキシーショックなど |
Ⅱ型 |
生体自身の細胞や、組織に結合した抗体が補体系を活性化することにより、生体に障害を与える。 |
特発性血小板減少性紫斑病、不適合輸血による溶血性貧血、新生児溶血性貧血、自己免疫性溶血性貧血、薬剤性溶血性貧血、重症筋無力症など |
Ⅲ型 |
生体内で生じた抗原、抗体複合体が細胞に沈着し、補体系を活性化させることで起こる。 |
血清病、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、各種糸球体腎炎など |
Ⅳ型 |
アレルゲンにより感作されたT細胞がアレルゲンと反応することによって炎症が起きる。抗体の関与なしに抗原に対するT細胞の反応によってもたらされる細胞性免疫反応による細胞障害。通常、抗原の侵入から2日後くらいに反応が最大となる。 |
接触皮膚炎、ツベルクリン反応、薬疹、臓器移植の際の拒絶反応など |
・アレルギーの発症
体内に花粉などの抗原が侵入すると、骨髄でつくられるB細胞で抗体がつくられ、肥満細胞の細胞膜に特殊なタンパク質ができます(感作)。細胞は抗体を細胞膜に付けることで抗原を待ち受けます。再び抗原が侵入すると、抗体に抗原が結合し、反応してヒスタミンなどの化学物質が放出されます。それにより、毛細血管が収縮し、血中の液体成分が漏れ出すことで粘膜の分泌が亢進し、粘膜が過敏になり、アレルギー症状が出ます。
〈メディカルハーブ〉
・冷えによく用いられるハーブ
ショウガ、シナモン、ジャスミン、ジャーマンカモミール、エルダーフラワー、リンデン、イチョウ、ターメリック
・風邪によく用いられるハーブ
予防:エキナセア
風邪のひきはじめ:エルダーフラワー
咳、喉の痛み:タイム、セージ、マシュマロー、マローブルー
・花粉症によく用いられるハーブ
エルダーフラワー、ネトル、ローズヒップ、ペパーミント、イブニングプリムローズ
・ハーブティーの淹れ方
ティーポッドにハーブを入れ、熱湯を注いで抽出します。効率よく抽出するためにはハーブを細かくし、必ず熱湯を使うようにします。花や葉は3分間、種子や根は5分間抽出します。
・ハーバルバス
布の袋やティーパックにハーブを詰めて直接浴槽のお湯に入れる方法と、別に温浸剤を作ってお湯に混ぜる方法があります。毛穴が開いて、血液循環も良くなり、ハーブの成分が吸収されやすくなります。使用するハーブの種類によっては、保湿や美肌といったスキンケア効果も期待できます。
・蒸気吸入
ハーブには精油など揮発性の成分が含まれています。それらを熱湯で揮発させ上記とともに吸い込むのが蒸気吸入です。鼻やのどの粘膜に有効成分を直接作用させることができるほか、蒸気の温熱による血流促進や保湿も期待でき、鼻やのど、気管などのトラブル軽減に役立ちます。
〈東洋医学での冬〉
東洋医学では、冬は立冬から始まって、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒を経て立春までの3ヶ月を言います。「冬の3ヶ月は閉蔵という。水は凍り、地は裂ける。人は陽を乱さないように、早寝し、必ず日光を待ってから起きる。志を内に潜ませて隠れるようにし、私心があっても抑えるかのように、気持ちを出さないような精神状態にさせる。寒を避け、暖をとり、皮膚を外に現さず、気を外に逃がさないようにする。これは冬の気に応じて蔵を養う方法である。これに逆らうと腎が損なわれて、春になると手足が冷えて萎えるなどの病になりやすい。春の生を体に受けることが少なくなる。」(素問:四気調神大論)
〈冬の養生〉
冬の養生の原則は腎気を衰えさせないように注意することです。また同時に寒さから身を守ることが大切になります。
〈冬の過ごし方〉
○睡眠時間をたっぷり取りましょう
○暖房が強すぎると、汗をかくとともに、蓄えていた気を消耗してしまいます
○エネルギーを蓄える季節にダイエットは控えましょう
○特に、首、足首、腰を冷やさないように温めましょう
○消耗する運動は控えましょう
○なべやスープなどの温まる食事を心がけましょう
○風邪が流行る季節です。柑橘類などからビタミンCを摂りましょう
〈如月の過ごし方〉
暦の上では春とはいえ、まだまだ厳しい寒さが続き、インフルエンザは蔓延する時期です。冬場の風邪は、大気の乾燥で鼻やのどの粘膜が傷つけられ抵抗力が落ちているので、重くて、長引きやすいのが特徴です。
また、こじらせると他の病気を引き起こしかねないので万全な予防対策が必要です。
風邪やインフルエンザから身を守るため、体を温める食材やビタミン類が豊富な食材を多めに摂り、寒さや風邪のウィルスに負けない体力作りを心がけましょう。胃腸を強化し、消化吸収を高めることが秘訣です。
涙が出るくらい嬉しい日、菅原明子先生
佐藤義之ドクター レベルアップ研修
エンビロン 戸澤社長の思い
2015.1.16. 土佐百合子先生 レベルアップ研修
〈遺伝子とDNAの違い〉
・遺伝子
私たちの体をつくるための設計図としての情報のこと。
・DNA
デオキシリボ核酸、記憶が入ったUSBメモリーのような記憶媒体のこと。
遺伝子は両親から半分ずつ情報をもらいますが、その繰り返し行われる過程で、今までに無い遺伝情報の書き換えが起こり、突然変異や進化といったものとして伝わっていくことがあります。
〈肥満遺伝子は生き延びるための知恵〉
肥満遺伝子は、現代では「肥満」というもの言葉から悪者扱いされてしまいがちですが、本来は私たちの祖先が厳しい環境を生き抜くために進化してきた証なのです。
人類の祖先は300万年前にアフリカで生まれ、そこから常に人類は飢餓と戦ってきました。
狩りや食糧摂取で得られたわずかな食糧を効率よく体脂肪に変えて、次に食料を得る時まで少しずつ使って、生命を維持してきたのです。
この歴史を1日に例えると、0時から始まってなんと夜23時59分までが飢餓との戦いだったということになります。人類が農業を始めたのが23時55分、第二次世界大戦が終わったのが23時59分16秒でそれ以降、外食産業などが発展していつでも手軽に食事ができるようになったと言われています。
従って現代の飽食の時代にまだ体がついていっておらず、本来生存に有利に働いていた遺伝子が肥満に結びついてしまうという状態になってしまったのです。
・飢餓の時代
わずかな食糧→インスリン分泌→体脂肪蓄積→飢餓に耐え、生き延びる
・飽食の時代
過剰な栄養→インスリン分泌→過剰な体脂肪蓄積→肥満、生活習慣病
〈太りやすい体質は遺伝する〉
同じカロリーを摂取しても体重に差ができるのは「体質の差」=「個人の持つ遺伝子(遺伝素因)の差」によるものです。肥満は太りやすい体質を持つ人が、食べ過ぎや運動不足になりやすい環境で生活することで起こります。つまり、人の肥満は「遺伝」と「環境」
の療法に関連しています。肥満の原因の約30~70%は遺伝的要因によるものです。
私は、以前病院で特に糖尿病の患者様の栄養指導をしておりました。糖尿病の方は厳しいカロリー制限をしなくてはなりません。しかしどんなに厳しいところでも最低限のエネルギーを確保するために一日の摂取カロリーが1200kcalを割らないようにと指導しているのですが、なかには1200kcalの食事でもほとんど体重に変化が出ないという方がいらっしゃいました。はじめはお見舞いに来た方が何か食べさせているのではと思ってしまうこともありましたが、そのようなことはなく、人によって肥満に対する遺伝素因が異なっていることが分かったのです。
その中には代謝が-300kcalされてしまう人、+200kcalされる人などの遺伝子変異があります。代謝が-300kcalされてしまう人の場合は、やはり痩せにくくなります。
このような肥満遺伝子について理解していれば、自分はどのようなことに気をつけて食事をしていけばよいのかということが分かるので、他の人と比べて体重管理の結果が出にくくても慌てることなく、安全に健康な体をつくることができます。
〈肥満と肥満遺伝子検査〉
人の遺伝子は、現在3200種類の働きを持つ部位が特定され、現在約50種類以上の肥満に関係する「肥満遺伝子」が特定されています。
中でも、日本人の肥満に大きく関係しているのは以下の3つです
・β-3アドレナリン受容体遺伝子(ADRB3)
・β-2アドレナリン受容体遺伝子(ADRB2)
・脱共役タンパク質遺伝子(UCP1)
日本人の約97%の人がこの3つの遺伝子いずれかの変異を持っており、「太りやすい体質」、「痩せやすい体質」など、元々身体の持つ体質を作っています。
遺伝子は、生まれてから命が終わるまで私たちの命をつくる設計図として変わることがありません。したがって一度検査してしまえば、変わることがないため早めに調べておくことで早い段階から自分にあった食生活を心がけることができます。
〈簡易的な検査法〉
頬の皮膚でたこ焼きをつくり、触ってふわふわ柔らかい場合はリンゴ型、張りがあってパッチリしている場合は洋ナシ型、頑張ってもうまくかたちが作れず触感がない方はバナナ型のことが多いです。
ではそれぞれの肥満遺伝子についてお話したいと思います。
日本人の特に関連性のある3つの遺伝子はそれぞれの環境に合わせて3タイプに進化しました。人々の移動も盛んになり、多数の変異を併せ持つ、複合型も多く見られるようになりました。
1.β-3アドレナリン受容体遺伝子(ADRB3):
リンゴ型、糖質の代謝が苦手、-200kcalの基礎代謝阻害
日本人では、約34~39%の人が持っている変異です。この遺伝子に変異を持つ人は基礎代謝量(安静にしている時のエネルギー消費量)が、変異を持たない人よりも1日あたり約200kcal低くなります。
つまりエネルギーを消費しないので、「節約型遺伝子」と呼ばれ、この遺伝子を持つ場合、太りやすくなります。またお腹の周りに脂肪がつきやすいためにリンゴ型と呼ばれています。全国に広く分布しており、インスリンの分泌で少ない糖質でも効率よく体脂肪に変換してしまいます。省エネの遺伝子であり、食料の確保が困難でも、蓄えた体脂肪を使って生存しやすいタイプです。非常に遺伝しやすく、両親のどちらかがこの変異を持っていても、-200kcalの基礎代謝阻害が起こります。
甘いもの(菓子パン、お菓子)や飲み物など血糖値の乱高下が起こるような状態を好む傾向があります。グルコースなどの単糖類や果糖ぶどう糖液糖といった糖類は血糖値を急激に上昇させます(果糖はブドウ糖と代謝する経路が違うために血糖値は上がりませんが、ブドウ糖よりも吸収が早い分余った分はすぐに体脂肪として蓄えられます)。
血糖値が高い状態が続くと、細胞が壊れてしまうため、体はインスリンを分泌して血糖値を下げようとします。インスリンは糖を細胞の中に溜め込んでエネルギーにしようとしますが、余って使われなかったものは脂肪に変換されて蓄積されます。
血糖値の乱高下はインスリンの分泌に拍車をかけて一層肥満になりやすくなるという悪循環に陥ることもしばしばあります。空腹に弱く、お腹が空くとイライラしやすく、本人は「そんなに食べていないのに自分は太りやすい」というイメージを持っていることが多いです。食事を抜くことが苦手で、食事の時間になると、仕事のことは「食べてから考えよう」と思ってしまったり、食事をしながら作業をしてしまうことが多くなります。
このタイプが最も生活習慣病と関連が深いと言われています。
体を触ると、ふわっと柔らかいことが多く、細かいシワはさほど気にならないものの、深くて大きなシワが目立ちやすくなります。肉がないわけではないけれど、パツんと張った感じがあまりしません。特によく動かす口元のほうれい線、目尻の笑いジワ、額のシワなどが目立ちやすい傾向があります。ハリが少ないので、二重あごにも要注意です。また、糖の代謝に関連して、「糖化」(身体の中でタンパク質と余分な糖が結びついてタンパク質が変性、劣化してAGEsという老化物質がつくられる反応)が進みやすく、シワだけでなくシミやソバカスが目立つ方が多いのも特徴です。ダイエットをすると一気に肉が落ちてしまい、たるみになることもあります。
繰り返しになりますが、リンゴ型肥満の方は、通常よりも基礎代謝が200kcal減ってしまいます。体脂肪1kgあたりのカロリーは7200kcalなので、一日200kcalの差があるとすると、遺伝子変異の無い人と同じ生活をしていても、36日で体脂肪1kg分の差ができてしまいます。ですから「私は一生痩せないのではないか」と考えてしまいがちですが、決してそのようなことはありません。自分には摂取カロリーのハンディがあると自覚していることで、逆にダイエットの管理がきちんとできるといったケースが多くあります。
一気に減らそうとすると大変ですが、1日あたり200kcalをうまく減らしていけば大きな負担にはなりません。例えばご飯約1杯分、ビールでしたらジョッキ一杯分、運動ならウォーキング40分程度(歩数では約6000歩)の多少息が上がる程度の運動をして頂くと、200kcalをすぐに消費できます。リンゴ型の特徴として、ダイエットをすると内臓脂肪が減りやすいので、体重の変化は出やすいのですが、それで安心してしまったり、飽きてしまう方も多く、リバウンドもしやすい傾向があります。
糖質、とくに食べた瞬間に甘いと感じるもの(単糖類)については、食べてから30分ほどで熱(エネルギー)に変換されます。そして2~4時間ほどで無くなって(消費されて)しまいます。
したがって、すぐにエネルギーが必要という時には非常に有効な栄養素ではありますが、使われなかったエネルギーは、脂肪として蓄積されますので、就寝の4時間前以降は、ダイエットのためにも、糖質の摂取は控えるべきと言えます。
イモやお米など糖の鎖が長いものは、分解に時間がかかるため、血糖の上昇が穏やかになるため、甘いものと比べるとインスリンの消費が少なくて済みます。またお米でも精白米よりも玄米の方がより血糖の上昇は穏やかです。
ちなみにタンパク質4~6時間でエネルギー化され、脂質は胃の中に6~12時間留まってゆっくりと燃えていきます。ゆっくり燃えていく脂肪の典型が、飽和脂肪酸と呼ばれる動物性の脂肪です。脂質がなぜいけないかというと、エネルギー化されるまでに多くの労力が必要なため、使い切れない脂肪はすぐに体に溜め込もうとして、体重が増えやすくなるためです。
→心がけるべきこと
β3AR型の体は糖質の代謝が苦手で、インスリンの働きが悪いので、食事の際にはまずたっぷりの野菜を摂り、次にタンパク質(主菜)、低糖質の食事を心がけましょう。
有酸素運動(水泳、ジョギング、ウォーキング)も非常に有効です。
糖化が起こりやすいので、紫外線(日光だけでなくパソコンモニター)に注意しましょう。
2.β-2アドレナリン受容体遺伝子(ADRB2):
バナナ型、逆肥満遺伝子、エネルギーの代謝が早く、太りにくい
日本人の約16%が持っていて、この遺伝子に変異を「ホモ」で持っている場合、変異がない場合よりも安静時代謝量が200kcal/日高く、エネルギー消費が多いので、痩せやすくなります。特に夏が暑い地方に多く分布している遺伝子で、手足を長く、体を小さくすることで余計な熱を溜め込まないように比較的食料の確保のしやすい温暖な環境で、本来は脂肪を溜めにくいと言われています。
いくら食べても太らない、いわゆる痩せの大食いの人が多いですが、身体の材料として重要なタンパク質が先に消費されるため、筋肉が付きにくく、基礎代謝が下がってくる30歳を過ぎると急激に太りだすことがあります。生活習慣や環境の変化でエネルギーを摂りすぎる生活を送るようになると、100キロを超えてしまうような太り方をする場合もあります。
ホモ型でこの遺伝子を持っている場合+200kcal多くエネルギーを消費します。
このタイプの方が太ってしまった場合に、体を触ると、セルライトが多く、固くなっていることが多いです。
皮下脂肪が比較的薄く、肌もどちらかというと乾燥しがちで、よく動かす目尻や目の周り、おでこ、口の周り、細かいシワができやすくなります。
カサカサ肌や冬の時期の乾燥に弱い傾向があります。筋肉もつきにくいため、薄い肌を支えられず、ブルドックのようなたるみになりやすくなります。特に首の細かいシワは、年齢を高く見せてしまう傾向があるので、注意が必要です
→バナナ型遺伝子を持つ方のダイエットポイント
せっかく吸収したタンパク質を素早く分解してしまう。筋肉や細胞の材料になるはずのタンパク質を壊してエネルギーにしてしまうので、タンパク質不足になります。
食事の最初にあっさりしたタンパク質のおかずをたっぷり摂り、次にしっかり野菜を摂ります。最後にご飯などの主食、冷たいものよりは、温かいものを食べるようにすると良いでしょう。筋肉を維持するためにも、タンパク質の目標摂取量は1日70g程度です。弊社の調査では、一日の摂取量が35~50g程度になっている方が多いので、健康のためにも適切なタンパク質量を摂ることをおすすめしています。
控えるべき食材:揚げ物、肉の脂身、ケーキ、和菓子、スナック、クリームチーズ、バター、マーガリン、ココナッツ
3.脱共役タンパク質遺伝子(UCP1):
洋ナシ型、脂質の代謝が苦手
日本人の約25%が持っており(弊社で測定すると約半分の女性が持っています)、この遺伝子に変異を「ホモ」で持つ場合、持たない人よりも基礎代謝量が一日あたり約100kcal低くなります。(リンゴ型と複合で持っている場合、約300kcalの基礎代謝阻害が起こります)女性に多く、腰から下に脂肪がつきやすいことから洋ナシ型と呼ばれています。
これも「節約型遺伝子」のひとつで、この遺伝子を持つ人は太りやすくなります。特に脂質の代謝に関係する遺伝子です。腰周りや下半身に脂肪がつきやすくなる傾向がみられます。
特に寒い地方に多く分布しており、皮下脂肪を効率よく増やして寒さに耐えることができます。脂肪が多いので、雪で食料の確保が困難な時にも生存に有利な変異です。
この遺伝子を持っていると平熱が低体温(36.3度以下)の方が非常に多く、冷え性を持っている場合が多くあります。体温を下げて、代謝を下げることによって消費するエネルギーを減らして生き延びることに長けているためと言われています。しかし、現代では、空調技術が進歩して、そこまで寒い環境にいることは少なくなったので、しっかりと体を温めて、代謝を高めてあげる必要があります。
この遺伝子は、筋肉にエネルギーである脂肪を取り込む働きがありますが、変異があることによってその取り込みがうまくいかなくなるため、脳が体に脂肪が足りていないのではないかと勘違いを起こし、揚げ物や洋食、肉など「脂肪」を好む傾向があります。非ふるえによる熱産生遺伝子のため、強い変異を持つ場合、冷え性で悩んでいる場合が多くなります。
食事を抜くことに抵抗がなく、その代わりに一度にたくさん食べてしまう傾向があります。
この変異をお持ちの方は、生活習慣病と関連が深い内臓脂肪は多くなく、皮下脂肪が多いため、肥満でも生活習慣病にはなりにくいとされています。筋肉量は少なくてもガッチリとした体型に見られることが多いです。
筋肉が硬く、リンパの流れも滞りがちで、セルライトを体に貯めやすい傾向もあります。筋肉は比較的つきやすく、がっちりした体型に見られること多いです。
体組成を測ると、下半身の筋肉量高めに出ることが多いですが、これはむくみによって水分が滞っていることで筋肉と判断されてしまっている場合があり、実際はそれよりも体脂肪率が高いことが多いです。
皮下脂肪をエネルギーに変える力が弱い傾向があり、皮下脂肪が厚くなりやすくなります。
そのため顔にも皮下脂肪が集めにつくため、肌が内側からパツンと貼った感じがするので、細かなシワは気になりにくくなります。
血液の循環が滞りやすく、皮膚の表面温度も低くなりやすいため、新陳代謝も低下します。そのため、肌の老廃物が上手く代謝できずに、くすみや毛穴の汚れや目のクマ出やすくなります。
→心がけること
UCP1は脂質の代謝が苦手なので、脳は脂肪を摂りたくなりますが、ここで重要なことは脂の量よりも質になります。細胞膜は脂質でできていますので、魚やオリーブオイルなどの良質な不飽和脂肪酸を摂る必要があります。食事の際はまず野菜(茹でたり蒸したりして加熱したものがオススメ)を食べ、次にご飯などの主食を摂り、最後に揚げ物ではない主菜を食べます。
間食は控えて、食事内容を見直しましょう。(こってりした外食が多くないかなど)
控える食品:揚げ物、肉の脂身、菓子パン、ケーキ、スナック、アイス、バター、マーガリン、ラード、クリームなど。
特にアイスクリームは吸収されやすい糖とこの遺伝子型が代謝を苦手としている脂肪を両方豊富に含んでいる食材であり、さらに体を冷やすことから、肥満を加速させてしまう原因となります。元々冷えやすい体質なので、さらに体を冷やしてしまうと、消化管周辺の臓器まで機能が下がってしまうことになりかねません。
また、生理中にどうしても甘いものや脂質を多く含んだものを食べたくなってしまう方が多く、このような場合、一概には言えませんが、糖質や脂質といった栄養素が足りていないのではなく、ミネラルが不足しているケースがあるということも知っておかなければなりません。重要なミネラルである鉄や亜鉛などが不足していても、脳は生理の際に血液から出てしまう何かが足りないということは分かっていても、なかなかそれがミネラル不足していると判断できないそうです。そのため、カロリーの多そうなピザやポテトチップス、ドーナツなどを見ると、脳は、これはカロリーが高いから食べれば、何かの不足が補えるのではないかと勘違いをして、欲してしまうのです。
ダイエットをするには、とにかく体温を高く保つ必要があるので、運動では、下半身の大きな筋肉を鍛え、有酸素運動をするのがオススメです。水泳など、体温より低い温度の水に長時間浸かることはオススメできません。
〈遺伝子のホモ、ヘテロって何?〉
肥満遺伝子を調べるとよく「ホモ型、ヘテロ型」と記載されることがあります。
遺伝子は23個のついになっている染色体で構成されています。この追加ちょうど半分になったのが精子、卵子の生殖細胞です。両親から半分ずつを受け継いで、23対となったのが自分です。ついになった遺伝子のうち、片方のみが変異している場合「ヘテロ」、両方とも変異している場合を「ホモ」と言います。
遺伝子は酵素をつくるための設計図になっています。酵素には消化酵素と代謝酵素があり、私たちが生きていく上で必要なあらゆる化学反応を担っています。もし塩基が一つ入れ替わってしまうだけで多大な影響が出てきます。例えばアルコールでは、塩基が一つ違うと飲める人と飲めない人が全く変わってしまい、飲めない人の場合、飲める人と比べて43分の1しかアルコールを代謝できなくなります。
アルコール自体は7kcalあり、体脂肪にはなりませんが、分解する過程で中性脂肪が多量に放出されます。また、お酒には糖質やアミノ酸が多く含まれていますので、アルコールのエネルギーが燃える間にそれらが脂肪として、肝臓の周りに付いてしまうため、ウエストができにくくなってしまいます。
変異がある場合、その遺伝子が担当している代謝を変異の無いもう片方の遺伝子でカバーできる場合があるので、「ヘテロ」の場合は、特徴が強く出ず、「ホモ」の場合は、カバーできる対の遺伝子もないため、特徴が強く出ます。
しかしADRB3の場合は半分であっても影響は強く、基礎代謝が下がってしまいます。
もし、複合で変異がある場合、洋ナシ型がホモで、リンゴ型がヘテロであったとしても、リンゴ型の方が強く現れるため、リンゴ型に合わせた食事指導を優先したほうが、より短期間でダイエットが成功しやすくなります。
〈日本人特有の肥満関連遺伝子と病気などの関係〉
・B3AR:糖尿病、高脂血症、心臓病など
・UCP1:子宮関係の病気全般
・B2AR:低血圧、うつ病、低体重、心臓病
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●意外と多いボディの悩み
カラダの皮膚は、顔の皮膚とまったく同じ構造です。
なのに正しいボディケアはあまり知られていません。
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2015.2.4 渡辺先生「冷えと免疫」
渡辺肇子先生レベルアップ研修
(薬剤師 NPO日本メディカルハーブ協会理事)
@エルクレスト・アカデミー セミナールーム
テーマ:「冷えと免疫」
今年、初めてのレベルアップ研修として今回のテーマをお願いしました
美容結果の出づらい人の共通点が低体温や冷え性です
このことに早くから着目し、その改善に取り組んできたエルクレスト
新人スタッフも増えましたので再勉強することにしました
東洋医学や漢方にも精通していらっしゃる渡辺先生
冷えは西洋医学では、なかなか根本的に直らないとお話しくださいました
本当にその通りです
一筋縄ではいきません
冷やさない努力と温める努力の二つが必要です
まずは、
食事の見直し
そして生活習慣の改善
体温は自律神経中枢である間脳・視床下部でコントロールされています
低体温が常習化することで、
体温のセットポイントが変わってきます
一旦、セットポイントが変わるとなかなか元には戻りませんから直りにくいのです
エルクレストには独自の自律神経調整法があります
狂ったセットポイントを元に戻してくれる凄ワザです
3ヶ月いただければほぼ正常に戻すことができます
特にストレスによる交感神経優位の方に著効があります
今日は、渡辺先生にメディカルハーブを使っての冷え対策を教えていただきました
OO