2014.8.7 エンビロン・ロールキットについて
2014.8.7.(木) 10:30~12:00
エンビロン総輸入発売元
株式会社 プロティアジャパン
学術担当 鈴木貴志インストラクターによるレベルアップ研修
@エルクレスト セミナールーム
コスメティックロールキットは肌にマイクロチャネルという微細な穴をつくることができ、肌に必要不可欠なビタミンや抗酸化物質などの有効成分を理論値で通常の100倍浸透させることができます。
・コスメティックフォーカスキット
ロールキットでは、細かい部分のケアが難しく、禁忌になっている部位もありますが、フォーカスキットは目の下のまつ毛のギリギリまで、目の上のくぼんだ所、鼻横の難しい部分にも簡単に行えます。
フォーカスキットを強く押し付けないよう、軽くポンポンと叩くように当てます。
コスメティックロールキットとイオントフォレーシス、ソノフォレーシスの相乗効果も非常に期待できます。
・製品の特徴Q&A
Q.他社類似製品との違いはありますか?
A.
コスメティックロールキットは日本での販売こそ2014年からですが、実際には2000年に開発され、それ以来、全世界で使用され続けてきた実績があり、有効性、安全性に関する評価に信頼があります。またプロティアジャパンがアフターフォロー、保証期間の設定など責任をもって販売するためのサポート体制が充実しています。
また使用している針の素材(質)はアレルギーを起こしにくい医療用ステンレスを採用しているなど非常に高品質です。またプラスチックについても耐熱性、耐衝撃性に優れたポリスチレンを採用しており、さらには専用の洗浄液(クリーニングソリューション)があり、衛生面についても徹底されています。
Q.ロールキットとフェイシャルトリートメントを併用した時の効果の目安は?
A.その目安となるデータはありません。ただし、相乗的に浸透効果は高まることは言えます。
Q.針(金属の凹凸)は真皮まで行く心配はありませんか?
A.必要以上に押し付けるなどの不適切な使用方法でない限り、角質層までしか影響を与えない構造になっており、そういったメカニズムが厚労省に評価されて現在、販売できているという事実があります。
Q.これまでロールキットを使用してのトラブルはありますか?
A.2000年から日本以外で世界的に発売されておりますが、大きなトラブルの報告はありません。ただし、ビタミンAに既に慣れている方でもレチノイド反応が出る可能性がありますので、事前に伝えておくことは重要です。
また、洗浄が不十分などでトラブルが起こるケースがあり得ますので、クリーニングソリューションでの適切な洗浄は徹底してください。
Q. 初めてエンビロンを使う人は、いつから組み入れるのがいいですか?
A.初めての方であれば、モイスチャー1を2週間使用した後を目安にしてください。
Q.コスメティックロールキットがあれば、トーニングは使わなくてもよいですか?
A.
コスメティックロールキットは浸透促進をする点では、トーニングと共通した機能を持ちますが、C-クエンストーナーやモイスチャートーナーやダーマラックローションなどに配合されている有効成分を補う(補完)という機能はありませんので、トーニングは併用することをお勧めします。
Q.紫外線防止剤がNGなら、モイスチャーボディクリームも使用できませんか?
A.
問題ありません(ラドローションも問題ないことが確認されています)
紫外線防止剤が気になるのであれば、モイスチャーボディオイルをお勧めします。
・フォーカスハイドレーティングセラム
ロールキット専用のホームケアで、9月25日発売予定です。
主成分のヒアルロン酸により乾燥肌やシワを補修するコスメティックロールキット用ホームケア製品です。ヒアルロン酸の肌の内側に届けることで線維芽細胞に働きかけ、肌本来のハリをつくることができます。
・新ソノイオンについて
〈紫外線の脅威について〉
・夏の肌のダメージの脅威:炎症後色素沈着
細胞が傷つき、炎症が起きることでできるシミで、海水浴スポーツなどで急激に日焼けすると出てきます。なかなか治りにくい厄介な式を異常症です。
1.
ニキビや外的刺激(日焼け、かぶれ、虫刺されなど)によるダメージ
2.
皮膚細胞が傷つき炎症を起こす(表皮から真皮まで)
3.
傷ついたところに多量のメラニンが送られる(表皮だけでなく、真皮まで送られることもある)
→メラニンの塊がシミとなる
・炎症後色素沈着に対する有効成分
1.
ビタミンA:ダメージを受けた皮膚細胞を補修(ケラチノサイトを正常化)
2.ティーツリー葉油、ビタミンB3(ナイアシンアミド):抗炎症
3.ビタミンC、乳酸、ビタミンB3、リノール酸、リノレン酸、アルブチン、ウンデシレノイルフェニルアラニン:美白
*日焼けによるケース:サンケア→紫外線防止剤
炎症時の活性酸素発生:活性酸素除去→抗酸化物質、冷蔵庫に冷やしたデリケートシリーズを塗ることでクーリング効果も期待できます。
・なぜ夏の洗顔が重要視されるのでしょう
多量の汗、過剰な皮脂が夏の肌トラブルの主な原因
皮脂
皮脂腺と呼ばれるところから、真皮の毛細血管から供給された糖分や脂肪分によってつくられる保湿性の高い油性成分。
汗
汗腺と呼ばれるところより分泌される水性成分で、主に体温調節を行っている
・夏にニキビができやすい理由
夏は紫外線が角質を肥厚させ、ウォータープルーフのメイクが毛穴を詰まりやすくし、皮脂の増加がアクネ菌を増殖させ肌環境を悪化させます。
このような時には、角質ケアであるトーナーが有効です。
また、ホルモンバランスも影響を与えます。プロゲステロンの分泌が活発な黄体期は、新陳代謝が活発になる、むくむ、皮脂分泌が多くなりニキビができやすい、便秘がちになるといった特徴があります。
ストレスは、自律神経と呼ばれる大切な機能を低下させ、結果、黄体ホルモンは皮脂の分泌を促し、ニキビを悪化させます。
・夏にあせもができやすい理由
汗や汚れで汗の出るところを塞いでしまうのが原因
あせもになった個所は、カビやウィルスなどが繁殖するのに絶好の環境であり、疾患に繋がりやすくなります。
・夏に金属アレルギーを起こしやすい理由
身に着けている金属(イヤリング、ネックレスなど)が汗によりイオン化され、皮膚に吸収されやすくなり、アレルギーの原因になります。
アレルギーの起こしやすさ 大 |
ニッケル、コバルト、クロム |
↑ |
亜鉛、マンガン、銅 |
↑ |
銀、プラチナ、金 |
小 |
チタン |
・夏にエアコンで肌ダメージを起こす理由
冷房病:汗腺(真皮層など)で起こる変化‐能動発汗の異常
1.
神経伝達の異常
皮膚→視床下部(寒さと暑さの信号を受け取る)→副交感神経(体内の熱を放散するように働く)→血管拡張(血液から熱を逃がそうとする)→汗(体温を放出し、さらに体表面から水分を放出)
自律神経の低下により、この生理反応ができなくなります。
2.
幼少期の環境
2歳半前に、エアコンによる快適な生活をさせていると、汗腺の機能が鈍り、十分に能動汗腺数が増えなくなります。汗腺数が少ないと、脳が発汗信号を出しても、必要とする汗の量が出なくなります。
・エアコンが及ぼす肌トラブルのケア方法
1.
運動:毎日のように汗を出していると、汗腺と脳が鍛えられるため、パワープレートのような筋肉運動が有効です。
2.
お風呂(半身浴):湯船につかり、汗をかくことで能動汗腺を活発化させます。
3.
飲み物(お茶):水分補給と同時にカフェイン有り無しで緊張を緩和します。
毎日のように汗を出したり、お茶を飲むことで汗腺と脳(神経伝達系)が正常化されます。
〈夏の肌ダメージを解決するためのスキンケア〉
・モイスチャーシリーズ
光老化の中でも、特に日本人に多く見られるシミにフォーカスして開発された商品で、2種類のビタミンA(パルミチン酸レチノール、プロピオン酸レチノール)を採用しています。
ハニーブッシュやルイボスといったお茶の葉を使った強力な抗酸化力と肌を明るくする美白成分を配合。
高い保湿力、軽いテクスチャーが特徴で、無香料、無着色、防腐剤無配合です。
・ラインナップ
モイスチャージェル1(従来のモイスチャージェルファースト):25ml、3990円
モイスチャージェル2(従来のモイスチャージェル):60ml、7875円
モイスチャークリーム1(従来のデイクリームファースト):25ml、3990円
モイスチャークリーム2(従来のマイルドデイ、マイルドナイト):60ml、7875円
モイスチャークリーム3(従来のノーマルデイ、ノーマルナイト):60ml、8400円
モイスチャークリーム4(従来のウルトラデイ、ウルトラナイト):60ml、8925円
すべて従来品と比べて容量単価はリーズナブルになっています。
・モイスチャージェル、クリームのキー成分
モイスチャージェル1、2共にビタミンAとしてパルミチン酸レチノール、ビタミンCはVCIPを含み、抗酸化物質としてはビタミンE、ベータカロテン、ビタミンB5、ルイボス葉エキス、ハニーブッシュ葉エキス、レスベラトロールを配合しています。
モイスチャークリームは1、2、3、4共にビタミンはパルミチン酸レチノール、VCIP、抗酸化物質としてはビタミンE、ベータカロテン、ビタミンB5、ルイボス葉エキス、ハニーブッシュ葉エキス、レスベラトロールを含んでおり、その他の成分として肌を落ち着かせるニンファエアアルバ花エキス、うるおいを与えるシアバター、美白成分であるリノール酸、リノレン酸を配合しています。
これらの美白成分は、様々な抗酸化物質と合わさることで美白作用のきっかけをつくります。
モイスチャークリームのポイントは、2、3、4に新しいビタミンAであるプロピオン酸レチノールが含まれていることです。非常に安定性の高いビタミンA で浸透性がパルミチン酸レチノールに比べて浸透性が高いという特徴があり、パルミチン酸レチノールにはUV-B波をブロックする作用があります。
・使用方法と期限
毎日、朝、晩に使用し、洗顔、トーニング後、適量を顔全体になじませます。
ジェル、クリームを混ぜて使用することもできます。
日中は必ず日焼け止めであるラドローションをご使用ください。
・使用量について
エンビロンスキンケアは効果を求める製品ですので、目安量は設けていますが、顔の大きさや吸収のしやすさなどの肌質は千差万別のため、その方に合わせた使用量を見つけることが重要です。
既にシークエンスシリーズなどを使っている方でも、夜だけでもモイスチャーシリーズを加えることで、スキンケアのレベルが上がります。
・初めての方へ
紫外線のダメージからしっかりと肌を守り、ダメージを受けた肌のしみ、シワ、たるみを健やかに整えます。
気になるシミに働きかけ、ワントーン明るい肌、潤いを与えて、つややかな肌に導きます。
肌のコンディションに合わせてステップアップできます。
日中は必ず日焼け止めであるラドローションをご使用ください。
〈トーニング〉
1.
モイスチャートーナー:すべての方に、光老化にお悩みの方に
2.
C-クエンストーナー:光老化に対して速い結果を求める方に
3.
クリアスキンローション:ニキビ、脂性肌の方に
4.
ダーマラックローション:ボディケアとして、明るくしっとりなめらかな肌に、顔にも使用可能
〈川添先生のバナナを使った実験〉
京都の吉川病院の美容皮膚形成部長の川添 剛先生が、バナナを使った面白い実験をして、先日の学会で大きな反響を呼びました。
バナナの放置しておくと、紫外線が当たり皮を構成する成分である不飽和脂肪酸が破壊されて、
ポルフェノールという物質がつくられることで皮が黒くなると言われています。
この反応が人の皮膚の老化と非常に似たものであるという事実からある実験を行いました。
その方法は、バナナを4分割してそのうちの二つにデリケートジェルとデリケートクリームを混ぜたものを塗りました。さらに完全に紫外線をカットできるアルミホイルをエンビロン製品を塗ったものと何もしていないものそれぞれ一つずつに被せて合計4種類の条件をつくり、6日間状態を観察しました。
その結果、アルミを被せたものはもちろん黒くなる反応は抑えられましたが、エンビロン製品を塗ったものもそれと同レベルに皮が黒くならずにそのままの状態をキープすることができていたということです。
・ロールキットの動画はコチラから▼
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