第32回 森様秀美先生レベルアップ研修 「皮膚と内臓」
2014.3.14.(金) 10:00~17:00
私たちの仕事は、時間の中で見えないものを評価される職業です。
お客様が、技術が高く、人柄がよく、真面目で自分のことを細かく覚えていてくれる人を求めるのであれば、まず見えるところとして立ち振る舞いや言葉遣いが重要になってきます。
特に言葉は後々まで残るものなので、言葉遣いだけでなく声のトーンや柔らかさなどに対しても注意が必要です。
・よりふさわしい文章にしていくために
1. ちょっと待ってください。今、担当を呼びますから。
声色に気を付ければ、決して態度が悪いとは思われませんが、よりふさわしい言い方は、「ただいま担当の者をお呼びいたしますので、少々お待ちくださいませ」となります。
待つという部分を文章の始めに持ってきてしまうと、命令形のニュアンスになってしまうので、注意してください。
2. (15分以上遅刻して「遅れてごめんなさい」)いいですよ。どうぞ。
「いいですよ」と言ってしまうと、遅刻しても大丈夫と受け取られてしまうので、玄関の前で待っていて、「心配しておりました。お時間伝え間違えたかと思いました。」という意味を含ませて、対応します。この時には、テンポを早くして伝えてください。
3. このスリッパに履き替えてください。
「こちらのスリッパにどうぞ」
4. ここに住所と名前を書いてください
「お手数ですが、こちらにご住所とお名前をお書きいただけますか」
もし「お書きいただけませんでしょうか」という風に否定形で伝えてしまうと、相手に嫌な雰囲気を感じさせてしまうので、注意してください。
5. (記入用紙に書いているお客様に対して)もう書けました?
お済でしょうか?
6. (書類を受け取るとき)すいません。
恐れ入ります。
7. (相手の服装をほめて)○○さん、すごくかわいい。
かわいいという言葉は危険な言葉なので、使うシーンをよく考えるべきです。
8. (物音を立ててしまった時)ごめんなさい。
失礼いたしました。申し訳ございません。
9. (「パンフレットもらえますか」と言われて)いいですよ。
ありがとうございます。どうぞお持ちくださいませ。
10.
寒く(暑く)ないですか。寒くて(暑くて)我慢できないようだったら言ってくださいね。
お寒くございませんか。ご遠慮なくおっしゃってください。
11.
すいません。その日はいっぱいになっちゃってますねー。○日だったら大丈夫ですよ。
申し訳ございません。あいにくベッドが塞がっておりまして。○日でしたらお取りできますがいかがでしょうか。
12.
次の予約なんですが、いつにします?
次のご予約はいかがなさいますか?
〈消化器系〉
生体が生命を維持するためには、個々の細胞に絶えず栄養素を補給することが必要です。
食物を摂取し、消化吸収し、排泄するまでの工程を消化器系といいます。
全長:約9m(日本人) 通過時間:約24時間
1. 口腔
2. 咽頭
3. 食道
4. 胃:死体の胃は、よく見るソラマメ状の形をしていますが、生きている人の胃はもっと縦長で食後は、臍のあたりまで下がります。胃下垂の人ではさらに骨盤のあたりまで下がり、そこからもう一度上がって十二指腸に繋がるため、消化の機能が低下しやすくなります。
お腹が空いて、胃が空っぽの時にはお腹から音が鳴りますが、これを飢餓収縮と言います。
食前酒は、食欲が無かったり、内臓が食動き出していないときにアルコールで胃を刺激して目覚めさせ、食欲を引き出す効果があります。
5. 小腸(十二指腸、空腸、回腸):十二指腸は、その人の指を十二本並べた長さと言われています。空腸は、死体を解剖したときにここに食塊があることが無いため空腸と呼ばれる。
6. 大腸(盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸):主に水分を吸収する臓器で、通常、上行結腸ではまだ液体、横行結腸でドロドロした粥状、下行結腸で固体になります。そしてS状結腸壁の彎曲した部分に接触刺激が伝わり、便意となります。したがって便意を我慢していると、そこで便が滞り、水分がどんどん吸収されることによってより硬くなり便秘になりやすくなってしまいます。便秘のように排出機構がうまく働かない時には、もう一つの排泄器官である皮膚に吹き出物などのしわ寄せがくることがあります。
7. 肛門
|
位置 |
大きさ |
働き |
胃 |
鳩尾下方やや左 |
縦長袋状の器官 内容量1~1.5リットル |
食物の消化作用 1. 機械的消化-蠕動運動 2. 化学的消化-胃液の分泌 アルコールの吸収、胃酸による殺菌と発酵防止(地球上の細菌の99.9%は酸性に弱いため、もし口に入ってしまっても唾液と共に胃に入れば、胃酸で殺菌される) |
小腸(十二指腸、空腸、回腸) |
腹部ほぼ中央 |
約6~7m |
食物の消化作用 1. 機械的消化-蠕動(尺取虫のような動き)、分節(食塊を切り分けるような動き)、振り子運動(伸びたり、縮んだりする動き)が同時に起こる 2. 化学的消化-胆汁、膵液、腸液の分泌 栄養の吸収(アミノ酸、ブドウ糖、脂肪酸、グリセリン) |
大腸 |
右腸骨より右回りに上行、横行、下行、S状、直腸に接続 |
約1.6m 身長に等しい |
水分の吸収 便の形成-排便 |
・胃腸の機能低下による皮膚への影響
1. 肌荒れやざらつきを起こしやすい
2. 便秘症になりやすく、お腹が張ったり、吹き出物が出る
3. 胃酸が不足すると脂性傾きやすい
4. 毛細血管透過亢進症-赤ら顔
5. 炎症を起こしやすい-敏感肌
〈肝臓〉
場所 |
右側横隔膜の下 |
大きさ |
体重の1/40(体内で一番大きな臓器)、1.4kg |
働き(約500種類) |
1. 栄養の合成と貯蔵、分解 2. 解毒作用 3. 胆汁の生成と排出 4. 血液凝固に関与 5. 造血作用 6. 血液を貯蔵 7. 殺菌作用 8. 体温の生成 9. 余分な女性ホルモンをコレステロールに変える 10.
アルコールの分解 |
機能低下 |
・女性ホルモンが過剰-皮脂の抑制→乾燥、色素沈着、赤ら顔、皮下脂肪の増加 ・日光過敏症 ・血管拡張-赤ら顔、 ・敏感肌、かぶれ ・脂漏部位やニキビの悪化 症状:食後の異様な眠さ、下半身がだるい、集中力、根気が無くなる |
肝臓は、人体で最も重い臓器で、唯一再生することができます。半分切除しても、半年後には元の大きさに戻ります。体を修復したり、解毒したりするためにはそれだけの大きさが必要なのです。体が修復されるのは夜のみで、肝臓病の人はとにかく寝かされます。
アルコールが原因で肝臓病になる人は、全体の12~16%程でほとんどが過労か薬物と言われています。また体温の21%は肝臓が働くことでつくられています。
お酒を飲んだ後、ラーメンを食べに行く人が多いのは、ラーメンに含まれるだしのうま味成分がアルコールの分解を助けるためだと言われています。
〈腎臓〉
場所 |
横隔膜の下方、脊椎を挟んで左右に一対 |
大きさ |
1個100g(ソラマメのような形) |
働き |
1. 体液の濃度と量を一定に保つ 2. 血液をろ過(160リットル/日)して、老廃物や余分な水分を排泄(人の全血液量は約4リットル) 3. 尿を生成 |
機能低下 |
1. 浮腫み 2. 皮膚が荒れてくる-血中に有害物質が多くなる 3. 乾燥、光沢がなくなる 4. 皮膚の抵抗力が低下-傷が治りにくく、化膿しやすい
症状:全身がだるい、倦怠感、体が重い、異常発汗 |
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