エステティックジャーナル 2014年2月号
いかにサロンの個性を追求していくか
エステサロン・ランキングでダントツ第1位の
「エルクレスト代々木公園店」に学ぶ
「エルクレスト代々木公園店」は、4,200サロンが加盟する日本最大のクチコミ・ポータルサイト「アイスポット」(@コスメグループ)が厳選する「ベストサロン大賞」において、
総合部門とエステサロン部門で2年連続ダントツの第1位に輝く注目サロンである。エステティック業界全体が売り上げ低迷に悩み、閉鎖されるサロンが続出している中で、お客様に愛され、売り上げを伸ばしている秘訣を学びたい。
「エルクレスト」は、株式会社エルクレスト(中込歳哲社長)が運営するサロンで、創業16年目を迎える。東京の代々木公園店の美顔本館、ボディ館、ヘアケア館を中心に、代々木上原店、原宿店、下北沢店、自由が丘店、新宿店、目黒店、そして大分店、広島店を展開している。「エルクレスト」は、本店の代々木公園店からスタッフが加盟店として独立し、同じサロン名で展開しているグループ経営で、本店が集客アシストやスタッフ研修、セミナー開催を中心とするアカデミーの運営業務を行っている。
メディカルエステが特徴でトラブルケアとアンチエイジングに徹する
「エルクレスト」は、医療機関と提携してお肌とプロポーションに悩む女性のトラブルケア専門店にこだわっている。
トラブルケアとトラブル解消後のアンチエイジンを通して末永いお付き合いをいただくために結果重視のシンプルメニューに絞り込んでいるのが、大きな特徴だ。
「メニューが多過ぎるとスタッフもお客様も迷うばかりで却って結果につなげにくいのです。ですから創業当時からメニューも料金もほとんど変えていません。スキンケアはエンビロン専門で、プロティアジャパン本社の公認資格を取得しています。また痩身はエンダモロジーを中心にオリジナルメニューで他店との差別化を図っています。」と中込社長が語る。
エルクレストはエンビロン本社やエンダモロジー本社が主催するフォトコンテストでグランプリを獲得している優秀サロンだ。
エステティックの理想は個人サロン
「サロン選びの主導権はお客様が握っています。お客様から必要とされるサロンしか生き残れません。こらからのエステサロンは歯医者さんや美容院のように地域に根ざし、使命感を持った個人経営者によるサロンが一番繁栄する時代です。結果に責任を持ち、外見だけでなく心まで前向きにしてくれる先生をお客様は探しています。そのようなサロンには広告費は要りません。立派に口コミだけでやっていけます。エルクレストはそのようなサロン展開を目指しています。」と中込社長。
至れり尽せりの独立支援制度
本店では担当制にこだわることでお客様への美容結果に責任を持たせているという。中込社長は、「お客様の期待に応えるため一所懸命になることでスキルがどんどん上がります。担当制にすることでより強固な信頼関係が生まれ、末永いリピーターになっていただけます」と語る。そしてそのスタッフが独立する際には担当していたお客様も全部つけてあげて、開業資金も援助するのだとか。独立開業が初めての加盟店が短期間に経営を軌道に乗せることができるのもそのへんに秘密がありそうだ。
アカデミーを併設し、開業医のドクターをはじめ一流の講師陣による充実の研修制度
エルクレストでは、教育を一番重要視しており、様々な勉強会を定期的に開催している。
美容は健康ベースという理念のもと開業医のドクターをはじめ、薬剤師、管理栄養士、メディカルハーバリストを招いて行う講義内容は、美容はもちろん、身体全体のメカニズムを深く知ることで食事や睡眠、運動など内面的なアプローチが出来るようになり、よりスピーディな美容結果につながると説いている。また技術面では世界的に定評のある森柾秀美学院長にエルクレストオリジナル技術の開発や、定期的な技術指導をしてもらうことでスタッフの大きな自信につながっているという。昨年末にはフランスのヌーベルエステティック公認のアカデミー資格を取得し、更なるスタッフ教育の充実を図っていくそうだ。
いかにサロンの個性を追求していくか
「エステバブルの時代はとっくに終わっています。売り上げばかり追求するサロン経営が通用するはずがありません。知識も豊富、技術もピカイチ、資格もたくさん、集客もバッチリ、でも潰れるサロンがあります。お客様が何を求めてエステサロンに来て何のためにお金を使うのか、それに応えていく必要があります。いかに他のサロンとの差別化を図り個性を出していくか、それが今後のサロン経営の課題だと思います。」と中込社長は語る。
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