エンビロン・レベルアップ研修 ボディケアについて
2013.2.7.(木) 10:30~12:00
エンビロン総輸入発売元
株式会社 プロティアジャパン
学術担当 鈴木貴志インストラクターによるレベルアップ研修
@エルクレスト セミナールーム
■ボディケア編
体は衣服に守られているから紫外線のダメージが無い分、特別なケアが必要ないと考えてしまうことが多いが、紫外線から守られていても衣服との摩擦によるダメージがあることを忘れてはならない。
また、お風呂上がり等に体についた水分を十二分に拭き取れていないと、皮膚に残った水が蒸発するときに皮膚自体が持っている水分が一緒に蒸発して乾燥肌に移行しやすいので注意が必要である。
その他、季節の影響、食生活、ストレスといった様々な要因がボディスキントラブルの原因に成りうるということを認識する。
ボディは顔と違い、いつも見えるところにないため、変化に気づきにくい他、顔よりは丈夫なためにケアを怠り気味になり、トラブルが起こっているケースが多い。
そしてボディのケアができないと、顔の皮膚へのダメージにも影響する可能性もある。
国立スポーツ科学センターの上田先生によると、スポーツ選手が皮膚に何らかのダメージがあると記録がわずかながら低下するというデータもあるという。
【ボディケア】
・ダーマラックローション
L体乳酸(L体:体にあるものと同じ構造)でできており、美白(透明感のある肌にする)、保湿(うるおい、なめらかな肌にする)、角質ケア(キメのある肌にする)といった作用がある。
乳酸濃度は16%と他のエンビロン商品よりも含有量が高く、pHも4.5と高く設定されており、アルファトーナー、クリアスキンローションが3.5、業務用のラックパムジェルは3.0~3.5、医療機関でラクトジェルは2.0と比べると酸による肌へのダメージが少なくなっているという特徴がある。
【ボディシリーズ】
・ラポリス
一般肌、乾燥肌、敏感肌など広いスキンコンディションに使用可能で、以下のような特徴がある。
アミノ酸系洗浄料:体の中に存在する安全な成分
ティーツリー葉油:抗菌、抗炎症作用のある成分で構成されている
オウゴンエキス:3種類の海藻成分を混合したもので、ビタミンが
多く入っており、保湿力などを高める
洗浄力はホイップタイプの方がジェルタイプに比べ、なめらかになっており、敏感肌や赤ちゃんにより適している。
・モイスチャーボディクリーム
エンビロンフェイシャルのデイ、ナイトクリームのボディ用で体に適したものにするためにより伸びやすい基材が使われている。
ビタミンA :ノーマルレベルの含有量
ビタミンC
ビタミンE
紫外線防止剤(SPF4):デイクリームと同様
・モイスチャーボディオイル
ビタミンA、Eが主役になっている商品で、肌にビタミンをしっかりと補給し、健やかにしていく。
ビタミンA:ウルトラレベルの含有量
ビタミンC:VCIP(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)
ビタミンE
オイルの成分はホホバオイルが中心で、植物性で安全性の高いという特徴がある
ビタミンA 含有量の観点からクリームからオイルへとステップアップしていくことが可能。
・ボディシルク
フレグランス(フローラルベース)を楽しめるボディ用保湿クリーム。
ビタミンE、B5:皮膚表面の保湿、コンディションを整えるのに有効な成分
乾燥肌の根本的な改善には、ボディクリームなどを併用していく必要がある。
・ミクロクレンジングタオル
マイクロファイバー:絹の5分の1の太さの線維で編み込まれており、泡が非常に細かいものになり、線維の届かないところまで泡で洗い落とすことができる。
そのため、強くこすりつけるように洗ってしまうと、逆に洗浄力が下がってしまうため、触れるか触れないかという強さで洗うことが有効。
クレイテックマスクはダーマラックローションと併用すると非常に有効。
【ミクロクレンジングタオルの特徴】
体を守るのは、細かな泡と優しい洗浄で、ナイロン繊維のみのタオルで洗ったあとでは、角質層がめくれ上がってしまい、一度このような状態になると、正常な状態に戻るまでに2週間を要する。
また衣服との摩擦でも同じように角質層が剥がされ、新しい皮膚が作られるまでの2週間の間に皮膚に様々な刺激が侵入しやすくなり、ますますかゆみを増してしまう。
これらを防ぐために、ミクロクレンジングタオルを用いることでミクロの線維が細かい泡が作られ、この泡が優しいクレンジングを実現する。
・ハンドケア
素手で水仕事をする際に、一日に何度もお湯や洗剤を使うことで、コーティングの下の水分を保つセラミドなどが流れ出て、皮膚のバリア機能を維持できなくなる。
これを防ぐためには、ゴム手袋を着用し、洗剤、お湯から守ることが有効。
また、肌の表面に強い洗浄力の界面活性剤が残り、刺激になることもあるため、皮膚に優しいラポリスシリーズなどのクレンジングでしっかりと洗い流す必要がある。
そして手を濡れたままにしておくと、水滴が蒸発する際に角質層の水分も一緒に奪ってしまい、通常の乾燥時以上の乾燥が起こってしまうため、しっかりと手を拭き、モイスチャーボディクリーム、ボディシルクといった保湿クリームをまめに塗ることが有効である。
・フットケア
冬になると、かかとが乾燥してカサカサになり、かゆみが生じるという方が非常に多い。
その理由は乾燥などによって荒れて隙間だらけになった角質層には、様々な刺激物質が次々に侵入してくるためである。
そしてかゆみのために一か所を掻きつづけると、掻くことによってさらにバリアが壊れ、さらに刺激物質が侵入しやすくなり、かゆみが増すという悪循環に陥りやすい。
足は皮脂腺が顔の3分の1しかなく、皮脂の分泌量も少ないため、皮脂膜が形成されにくく乾燥したり、硬くなりやすい。
また膝、かかとなど普段から曲げたり伸ばしたり圧迫したりする部分は、特に古い角質層が厚く溜まってしまう。
女性の場合、スカートをはいているので膝なのがダメージを受けやすいという傾向がある。
これらの原因は保湿力の不足と角質の堆積であり、対処法としてはしっかりとうるおいを与え、角質を適度に取り除いて適正なバリア機能を復帰させる必要がある。
保湿、角質ケア:ダーマラックローション
肌そのものを根本的に元に戻す(ビタミンAが必要):モイスチャーボディクリーム、モイスチャーボディオイル
足の角質層が非常に厚いため、いかにしてビタミンA を深層に届けるかが重要なため、モイスチャーボディオイルのウルトラレベルの含有量が特に有効である。
その製品をどれだけまんべんなく塗布できるかが重要であるため、自分で塗ろうとすると塗り斑などができやすいため、そのような部位については予めカウンセラーが指示し、ご家族に塗ってもらうといった配慮が必要である。
ラックパムジェルを使った乳酸トリートメントを施術し、その効果を実感してもらった後に自宅でもその乳酸トリートメントができるという繋がりでホームケアを活用してもらうとよい。
Q&A
Q1:かかとの乾燥がひどく、ダーマラックローションなどを塗ると沁みるため、まだ水に濡れている状態で塗ると沁みない気がするのだが、その方法でも良いのか。
A:水道水には塩素を始めとした殺菌成分が入っており、ダーマラックローションの浸透力を高めるという作用が逆効果となって、水道水の刺激物質が入りやすくなってしまう可能性がある。
おそらく沁みないのは、水によってダーマラックローションが薄まったからだと考えられるため、ボディシルクなどに一滴たらして混ぜて使うといった工夫をするとよい。
Q2:今までオールインワンの化粧品を使っていたためにエンビロンスキンケアシステムの段階を踏んで塗布していくという作業が面倒で、混ぜたりするならなぜ始めから一つにまとまっていないのかが知りたい。
A:一本に入れられる成分の量には限界があり、多くの成分が入った商品はその分、一つの成分の含有量は減ってしまう。
効果を出すためには一定の含有量とバランスが必要であり、エンビロン製品はそれに基づいて製品をつくっているために分けられている。それぞれの商品を混ぜることで含有量が変わるわけではないため、混ぜて使う分には全く問題ない。
【花粉の時期に見られる敏感肌対策】
大気汚染などの影響により、空気中に飛散する有害物質も花粉と同等の皮膚ダメージを及ぼす。
春先では寒い時期から暖かくなるという急激な気候の変化は、体に対して緊張状態(ストレス)が生じる。
このような緊張状態の肌に花粉などの異物が触れることによって肌トラブルが起こることが医学的に証明されている。
因子:強い風、気候の変化、花粉が肌にダメージを与える(赤み、カサカサ、かゆみ)
・対処法
① 外出から戻ったら、すぐにメイクを落とし、洗顔し異物を洗い流す
② 皮膚へのダメージを抑えるには、クリーム類を皮膚表面に塗り、保護膜をつくることによって乾燥などから保護する
③ 特に重要なものとして皮膚へのビタミン補給がある
・花粉症と肌荒れ、クマ
医学的に鼻炎やアレルギー、花粉症の肩の症状の一つにクマができるということが言われている。
日々のホームケアとして簡単なツボ押しをうまく組み合わせると効果的である。
① 百会:頭のてっぺんから少し後ろ
② 上星:髪の生え際から指一本分上
③ 清明:花の根本と目頭の内側の中央
④ 鼻通:小鼻の横
・花粉症に有効なハーブ
デリケートジェル:ティーツリー
コロストジェル:真正ラベンダー
*コロストジェルはたんぱく質を多く含んでいる商品であるため、重度のアレルギーやアトピー、保護膜が高度に障害されている場合は反応が出てしまうことがあるため、注意が必要である。
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