現代の魔女づくり by Tozawa's Column
ENVIRON 2011 WINTER Vol.52
これは、年に4回、(株)プロティア・ジャパンから発行されるエンビロンの小冊子です。
その中に毎回掲載される戸澤ドクターのコラム
毎回読むのを楽しみにしています
素晴らしい文章力・・・
「有言実行の人」
あまりに感動的な内容なので、前文をそのままご紹介したいと思います。
『現代の魔女づくり』
"魔女"はヨーロッパの俗信であろう。
解釈によっては、悪霊と交わって、超自然的能力、魔力を得た女性ということになる。
普通の人にはない怪しい魅力を持つ女性、あるいは特別の能力を持つ女性・・・。
かつて、オリンピックでバレーボールのゴールドメダルに輝いた"東洋の魔女"を思い出す。
良かれ悪しかれ、"魔女さん"の力には尋常でない可能性のイメージがある。
個人的なことを書くのはあまり好みではないが、書くことにする。
70代を超えた頃から、私は娘に"魔女"という愛称で呼ばれるようなった。
めったに時間を共有できない親子ではあるが、ある日、帰宅した娘が突然、「魔女さん、魔女さん」と連呼した。
「え?魔女?」
「そう!魔女ですよ~魔女、あなたは~」。
ニタァ~「魔女ね~悪くないね~」。
何かあったに違いない。
それから私は、時々「魔女さん」と呼ばれると「はいよ!」という感じで気合いが入る。
一気に、掃除洗濯、買いだし、料理作りと意気が上がるのは事実のようだ。
"魔女"と呼ばれる所以は何だろうか。
年の割には若すぎる、何をやらせても年寄りくさくない、言うことがともあれすごい、予言者みたいなところがある、
無茶苦茶元気、歩く、走る、語る、笑う、怖い、何でもありき・・・で、年齢を超越したエネルギーを感じさせる。
そんなところが"魔女"めいているのであろうか。
人が人間らしく日常を過ごすためには、 "健全な脳" を持つかどうかが重要である。
間脳(食欲、性欲、生存にかかせない)、
脳幹(循環、呼吸、消化、生命活動に必要な運動機能を調節)、
大脳辺縁系(感情、喜怒哀楽)、
とくに感情脳、大脳皮質の前頭前野は、心と深い関係を持つと言われる。
人とのコミュニケーションは、アクティブエイジングには大切なこと。
魅力的な人(怪しげでも、どこか違う)、
生産的な人(活き活きと仕事をする)、
成功者(社会との健全な関係を持つ)はそれに長けている。
実は、これは脳の活動力によって左右される。
脳内物質であるセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの活性が不可欠で、
その調整は"バランスの良い科学的な運動"で脳の血流を促すことだという。
脳をバランスよく使うことが、いかに大切であるか。
日課で活用しているアクセラレーショントレーニングマシン、パワープレートに心からありがとう。
もちろん、"エイジングを超越する"現代の魔女づくりには、正しいスキンケアも欠かせないのは言うまでもない。
医師・(株)プロティア・ジャパン代表取締役社長
戸澤明子