トランス脂肪の恐ろしさ!
2011.11.2.(水) 10:30~12:30
『社内レベルアップ研修』
@エルクレスト代々木公園店 セミナールーム
講師は、日本橋清州クリニック院長、佐藤義之先生です
今日のテーマは『油を学ぶ』です
いろいろ書きたいのですが、ひとつだけ。
自然界に存在しないトランス脂肪について
動物性油は、主成分となる脂肪酸が飽和脂肪酸です
牛や鳥や豚は、人間より体温が高いため
その動物の油が人の体内に入ると固まりやすく、ドロドロ血になります
反対に植物油は、不飽和脂肪酸です
融点が低く、常温で液体のため、血液をサラサラにすると言われています
また血管内に沈着した飽和脂肪酸を溶かし、肝臓に戻す働きもします
ただ問題は、分子構造上、未結合の部分が多く
酸化しやすく、長期保存に難があります
そこで誕生したのが、水素添加法です
不飽和脂肪酸の未結合部分に水素を結合させ
飽和脂肪酸と似た分子構造をつくりあげ、安定させます
できた油がトランス脂肪と名づけられました
※自然の脂肪酸は、炭素と水素がシス型結合をしているが、
マーガリンをつくる過程で部分水素添加をすると、片方の水素が反対の方向に結合する。
これをトランス型結合という。
その代表が誰でも知ってるマーガリンです
人工油であり、体内に消化酵素を持っていないないため蓄積されやすい油です
人体にどんな悪影響があるのか?
1.アレルギーの原因となる
トランス脂肪は、自然界に存在しない構造であることから、体内の免疫担当細胞が異物認識をしやすい。
2.肥満の原因となる
体内で分解、代謝できないため、内臓脂肪として付着しやすくなる。
3.脂質で覆われている細胞膜や肝臓に蓄積されやすい
このことでの最大の悪影響は、細胞膜のレセプターに取りついたインスリンの信号をブロックしてしまうため細胞内での糖代謝が阻害されてしまう。
肥満の原因と糖尿病のリスクが上がる。