第2回 『わかりやすい免疫講座』
2011.5.21.(土)13:30~15:00
@中央区日本橋 浜町区民館
講師:日本橋清州クリニック 院長 佐藤義之先生
今回のテーマは、
「体温が低下すると、免疫力が低下するって、本当?」
今日のお話は、以前個人的に佐藤先生に教えていただいた大変興味深いお話しでした
医学事典には、日本人の平均体温は、36.8±0.34℃ と書いてあります
体温が1℃下がると免疫力は、30~40%低下すると言われている理由はなぜか?
体内にできたガンなどの異形細胞や体外から侵入する細菌、ウイルスなどの異物を認識したり攻撃を挑んで健康を維持してくれる機構が免疫であり
その主役は、骨髄でできた白血球やリンパ球という遊走細胞です
これらの免疫細胞が、骨髄で生まれてから動脈に入り、血液にのって全身に運ばれますが
血管内にとどまったままでは、仕事ができません
全身の各臓器や皮膚を栄養しているのは、全身にくまなく張り巡らされた毛細血管で一本につなげるとなんと90,000キロメートルもあります
その毛細血管には、多くの穴が開いています
この無数の穴から先程のリンパ球が外に出ることで初めて免疫の仕事ができるわけです
ところがこの毛細血管は、自律神経の支配を受けていて
交感神経が優位になっていたり、体温が低いと収縮して穴が小さくなり
せっかくのリンパ球が血管の外に出れないため
検査をすると体温が1℃下がった時は、遊走細胞の遊走性が30~40%減るそうです
これが、テーマにある体温と免疫の深いかかわりの答えになります
冷えとストレスは体にいい影響はありません。
最終的に血管外に出て免疫の仕事をしたリンパ球は、リンパ管に回収され
鎖骨下静脈と改めて合流し、血液中に戻るといシステムになっています
例えば、転移してきたガン細胞が同じようにリンパ管に回収されたとき
リンパ節内のリンパ球という兵隊が少なければ、アッという間にガン細胞が増殖し
リンパ節転移に発展してしまうのです
最近は、低体温の人が間違いなく増えています
これだけ医学が進歩してもガンが減るどころか増え続けているのは、
佐藤先生がおっしゃる通り、現代医学がガンという病気の本質をついていないのだと思います
◎今日のお話しで一番印象に残ったこと
佐藤先生曰く
「僕は、体温に関しては、
1.体温を上げる努力と
2.体温を逃さない努力の二つを絶えず意識して実行しています」
・毎朝、1時間の入浴
※お湯の温度は、心拍数が80を超えない程度が良いそう! 80を超えると交感神経が優位になるためというお話しでした なるほど!!
・入浴前に毎日筋トレ
・一日に何回にわけて必ずしょうが湯を飲む
・AVA血管のスイッチである首を冷やさないよう毎日ネクタイを欠かさない
・真夏でも長袖シャツ
・梅雨明けまでは、股引きを着用
・湿度0%のエアコンは、オールシーズン使わない
ご両親、ご兄弟がガンであるという環境が、先生の意識として
「ガンは、なってからではなく、予防に全力投球」
という徹底したライフスタイルにつながっていらっしゃるのでしょう!
※先生手作りのレジュメ
手書きのA4は、3時間かかったそう
さすがお医者様、手・足の毛細血管、本当に緻密です
先生のお人柄がにじみ出ています
感謝、感謝、本当に素晴らいご講義、ありがとうございました。
●第1回 『ガンにならない生き方』
●第2回 『ガンにならない生き方』
●佐藤先生を囲んでの座談会