唯識学とミトコンドリア《前半》
2010.11.10.(水) 11:00~13:00
『社内レベルアップ研修』
@エルクレスト代々木公園店 セミナールーム
今日は、今年最後の
日本橋清州クリニック院長、佐藤義之ドクターによるレベルアップ研修です
今日のテーマは、
前半:『唯識学』 (ゆいしきがく)
後半: 「ミトコンドリア」
唯識学については、今年の1月のレベルアップ研修でもお話しいただきました
話しはかなり高尚なお話しですので私なりに感じたことをまとめてみます
今日のお話を一言でまとめなさいと言われたら
その答えは、「しなやかな心を持ちなさい」です
人生は、すべて心ひとつの置き所で決まる、そう聞こえました
・紹介された言葉...
「定年の目に新たなり草紅葉」
通勤で何十年と同じ道を通っていながら、その道中の草木を意識する心のゆとりがまったくなかった
定年を迎えてやっと気づくなんて...という想いを表したもの
・小学生の作文...
「運動場、遊んでいる時は、狭いな、狭いな、と言って遊んでいる。朝礼で石を拾わされた。皆、広いな広いなと言ってひろっている。」
◆唯識の識は心を表します
その心には、無尽蔵という蔵があり
今までの人生の中で見たり、聞いたり、味わったり、嗅いだり、触れたものという
五感から入ってきたものがすべてその蔵の中に情報として溜めこまれています
それによって人それぞれ物事の受け取り方が変わり、行動も違ってきます
激動の時代、ストレスの多い時代
そんな時代をたくましく生きるためには、太くて折れやすい枝よりも細くてもしなやかで折れにくい枝に学ぶべきではないか!?
引き合いに出されたのが、金沢の兼六園の「雪吊り」です
実は、雪で折れやすい枝は、太い枝だそうです
太いがゆえにしならず、雪の重さに耐えかねて折れてしまうそう
だからロープで支えます
逆に細い枝は、雪の重さでしなることで雪が自然と下に落ちて折れにくので
雪吊りでは、細い枝はロープで支えないそうです
細い枝には、曲がりながら春を待つたくましさがある
◆「災いをどうとらえるか?」
◆「うつは悪いことか?」
◆「プラス思考と思っているものは何か?」
うつとは、鬱と書きます
広辞苑で引いてみると意外な意味が...
◆草木の茂るさま。 (鬱蒼と生い茂る)ウッソウ
◆物事の盛んなさま。 (鬱勃たる闘志)ウツボツ
内にこもっていた意気が高まって外にあふれ出ようとするさま。また、意気が盛んなさま。
◆気のふさぐこと
東洋医学では、すべての事象が陰陽というように表裏一体、二つで一つと考えるように
長所は短所でもある
短所は長所でもある
究極のプラス思考は、マイナス思考と背中合わせでもある
・生から死を考える
・病気を同伴者と考える
・老いを自然のリズムと認め、死を無理に遠ざけない
仮にうつになってもそのことを恐れない
うつとは、人間が生きていく上で欠かすことのできないエネルギーの姿である
人は、うつと共に生きると覚悟する
そういう時間ってあった方がよいし、とても大事なことなのかもしれない
しなやかな心...しなやかは、「しなう」と「なえる」からできた言葉
このような考え方ができるか否かは、自分で何を頑張るということではない。
そう考えようと頭を切りかえるだけでよい
捨授は、究極のネガティブシンキングであり、実はプラス思考である。