第9回ハーブセミナー&試飲会(2)
2010.5.30.(日) 13:00~14:30
エルクレスト代々木公園店 セミナールームにおきまして
日本メディカルハーブ協会理事の渡辺肇子先生によります
「メディカルハーブセミナー&試飲会」が開催されました
今月のテーマは、『胃腸のトラブルとメディカルハーブ』です
《消化器のしくみ》
1.消化器系
◇口から取り入れた食物を胃、腸から肛門へと送り、その間に消化と栄養分の吸収を行う一連の器官
◇食物を送る管である消化管と消化液を分泌する消化腺からなる
◇血液中を移動し、別の場所へ運ばれる
◇微量で作用する
◇体内の限られた器官(標的器官)に作用する
2.消化管
◇口腔...歯、口蓋、舌、唾液腺
◇食道...口腔内で噛み砕かれた食べ物や水分を蠕動運動によって胃に送り込むおよそ25㎝の管。
食べ物が通らないときは前後に押しつぶされた形をしている
◇胃...食物がある時間蓄えられ、胃壁の運動によって機械的に、また胃液の作用によって科学的に消化を受ける。食べ物の通過時間は、通常1~2時間
◇小腸...十二指腸、空腸、回腸。食べ物は腸液によってブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸とグリセロールに分解され、絨毛から栄養素として吸収される
◇大腸...盲腸、結腸、直腸。消化と吸収を終えた内容物から水分を吸収して便を形成する
3.消化腺
◇肝臓
1.栄養素を体内で活用できる形に再合成する
2.エネルギーをグリコーゲンとして貯蔵する
3.消化腺として胆汁を産生する
4.排泄腺として赤血球を分解し、ビリルビンを合成する
5.血液を貯蔵する
6.有害物質を解毒する
◇胆嚢...肝臓の下側に位置する。肝臓が分泌した胆汁を濃縮して、一時的に貯める器官。十二指腸内に脂肪分の多い内容物が入ってくると胆嚢が収縮して胆汁が出され消化吸収を助ける
◇膵臓...胃の裏側に位置し、消化液の膵液を分泌する。膵液は、炭水化物、たんぱく質、脂質のすべてを分解する
4.ハーブティーの飲み方
・よいドライハーブを選ぶ
・水は軟水。沸騰させてから抽出
・器具はステンレス、ガラス、ホーローなど
・葉や花は3分、根や実は5分
・1日3回、食後に服用
・飲む時は冷ましつつ、香りを楽しみながら
5.胃腸のためのメディカルハーブ
・アンジェリカ
・アーティチョーク
・ダンディライオン
・センナ
・アロエ
・オオバコ
・フェンネル
・ルイボス
・ローズヒップ
・アルテア根
・ラズベリーリーフ
・ローズ
6.強肝のためのメディカルハーブ
・アンジェリカ
・ダンディライオン
・ペパーミント
・ミルクシスル
・ターメリック
◎試飲したハーブは、ペパーミントとレモンバーベナです
◆ペパーミントは、胃腸の調子が悪いときや、
喉がいがらっぽくの咳や痰が出るような症状の改善に効果が見られます。
花粉症などで鼻が詰まった時などにもお勧めのハーブです。
胆汁分泌作用があることから、消化不良やお腹の張り、過敏性腸症候群、胆石に利用され
吐き気やつわり、乗り物酔いにも活躍します
また、気持ちが落ち込んでいるときなど、メンソールの爽やかな香りが、
気持ちをリフレッシュするのに役立ちます。
精油は、優れた鎮静作用を持ちます
別名を西洋ハッカと呼ぶように、日本人にはハッカの香りが印象に残る植物です。
◆レモンバーベナ(フランス語でヴェルベーヌ)
葉にレモンの香りがあり、指を洗うフィンガーボウルの香りづけに使われます
爽やかなレモンの香りが神経の高ぶりを鎮め、自律神経のバランスを整えます
胃が弱って食欲がないときは食前、食べ過ぎたときは食後というように、
用途にあわせることができますが、どちらかというと胃弱による食欲不振に向きます
かぜや生理時の偏頭痛や、のどの炎症、気管支や鼻の充血、口臭、血行促進に効果的です
◎今回は、ご参加いただいた皆様にレモンバーベナをプレゼントいたしました!
テーマは、「生活習慣病の予防Ⅰ」です
楽しみながら、試飲しながらハーブを学んでみませんか?