第10回ハーブセミナー&試飲会
2010.6.29.(火) 19:00~20:30
エルクレスト代々木公園店 セミナールームにおきまして
日本メディカルハーブ協会理事の渡辺肇子先生によります
「メディカルハーブセミナー&試飲会」が開催されました
今月のテーマは、『生活習慣病とメディカルハーブⅡ』です
《生活習慣病とは》
1.高血圧
◇心臓は、体内に絶えず血液を循環させ、からだのすみずみまで栄養分や酸素を供給している。
ポンプの働きをしているのが心臓である。
◇心臓は、からだの中心より少し左側に位置し、心筋でできている。
◇血圧とは、心臓から送り出された血液が、血管(動脈壁)を押す圧力のこと。常に一定ではない
◇高血圧が長く続くと、脳血管障害、心臓の合併症、腎臓の合併症、眼の合併症などいろいろな障害を引き起こす
◇予防のためには、体重の管理、塩分を摂り過ぎない、ストレスを軽減するなど
2.脂質異常
◇血液中の脂質には、コレステロール、トリグリセリド(中性脂肪)、リン脂質などがある。
これらはホルモンの原料になるなど、体内でさまざまなはたらきをする重要な物質
◇脂質は水に溶けないので、たん白質と結合したリポたん白という形となって、血液中を移動する
◇脂質異常がある期間持続すると、「動脈硬化」がおこりやすくなることが大きな問題
◇動脈硬化が進むと、虚血性心疾患や脳血管障害がおこりやすくなる重篤な病気のもとになる
◇食事は、和食が基本。脂肪の摂取量を全体のカロリーの25%程度に抑える
◇肥満がある場合は、1kgあたり25~30kcalの低カロリー食にして減塩する
◇運動不足がある場合は、運動習慣をつける
3.脳血管障害
◇脳卒中とは、脳の動脈がつまったり、破けて出血するために、脳の血流の障害がおこって正常に働かなくなってしまう状態のこと
◇脳梗塞は「脳血栓症」と「脳塞栓症」に、脳出血は「脳(内)出血」と「くも膜下出血」に分類される
◇脳血管障害の危険因子の予防や治療を行うことが基本。
入浴のしかた、温度管理、アルコール、煙草、食事、運動、休養、ストレスなどライフスタイルの改善も重要
◇そのほかの危険因子とされる肥満、高尿酸血症、不整脈、心臓病、動脈硬化などに対する注意が必要。これらの危険因子がある場合には、それに対する治療をして、危険因子をなくしたり、減らしておく
◎試飲したハーブは、ホーソンベリーとギンコです
◆有機ギンコ(イチョウ)
・苦味があるハーブ(苦い場合は、蜂蜜を入れても可)
・疲労による記憶力の低下、心臓病、高血圧、糖尿病などの生活習慣が気になる人に
・イチョウの原産は、日本や中国が原産と言われ、ドイツの調査結果では、日本のイチョウが一番,薬効が高いそうです(特に南関東地方)
・イチョウの葉は20種類以上のフラボノイドを含んでいます
・ドイツでは痴呆を予防し、血液循環を改善する医薬品として認可を受けています
(痴呆の2大原因である脳血管障害型とアルツハイマー型の両方に適用になっている)
・毛細血管の保護、活性酸素の抑制効果があります
・血行不良、冷え性、血液循環による肩こり、腰痛にも有益
・頭痛、耳鳴り、めまいにも有益
・すごい生命力で広島に原爆が落とされ、焼け野原の中から一番最初に芽吹いたのが、イチョウだそう
◆ホーソン(西洋サンザシ)
・昔から安全で広く効果が知られ、「心臓の守り神」と言われた
・心臓はじめ循環器系に働きかけるハーブです
・血圧を調整する働きがあると言われ、高血圧だけでなく低血圧にも利用されます
・心臓機能低下、頻脈、動悸の予防や治療に使われます
・不整脈などが原因の不眠や不安にも効果がみられます
◎次回は、7月20日(火) 19:00~20:30
テーマは、 「スキンケア」です
このテーマは、私も初めてのテーマです とても楽しみです