女性のトラブルとメディカルハーブ
2010.3.30.(火) 19:00~20:30
エルクレスト 代々木公園店 研修ルームで
第7回 メディカルハーブ試飲会が開催されました
講師は、薬剤師で日本メディカルハーブ協会 理事の渡邉肇子先生です
今日のテーマは、「女性のトラブルとメディカルハーブ」
講義内容は、"女性とホルモン"にポイントにおいて
1.ホルモンの特徴
◇体内で限られた器官(内分泌腺で作られる
◇化学物質である
◇血液中を移動し、別の場所へ運ばれる
◇微量で作用する
◇体内の限られた器官(標的器官)に作用する
2.ホルモンのはたらき
◇発育、成長の調整および生殖器、副性器、骨格などの発達
◇自律神経および本能的行動の調整
◇内部環境の維持調整
◇現在ホルモンは、ビタミンや増殖因子、神経伝達物質など、他の生理活性物質との区別が難しくなっている
◇フィードバック機構により、体内での調整が行われている
3.女性とかかわりの深いホルモン
◇視床下部...生殖腺刺激ホルモン刺激ホルモン(GnRH)
◇下垂体前葉...卵胞刺激ホルモン(FSH) 卵胞を成熟させる
◇下垂体前葉...黄体形成ホルモン(LH) 排卵をおこす
◇卵巣...卵胞ホルモン(エストロゲン) 卵胞の成長を促進する
◇卵巣...黄体ホルモン(プロゲステロン) 着床の準備をする
4.更年期
◇月経が終わる閉経の前後5年ずつ、10年間の時期を更年期と呼ぶ
◇エストロゲンの減少と、自律神経の失調、骨粗鬆症や生活習慣病の発症などが関連している
5.ハーブティーの飲み方
◇よいドライハーブを選ぶ
◇水は軟水。沸騰させてから抽出
◇器具はステンレス、ガラス、ホーローなど
◇葉や花は3分、根や実は5分
◇1日3回、食後に服用
◇飲む時は冷ましつつ、香りを楽しみながら
6.メディカルハーブ
◇ジャーマンマモミール
◇ラズベリーリーフ
◇チェストベリー
◇ブラックコホシュ
◇セントジョンズワート
◇リンデン
◇セージ
◇アンジェリカ
7.アロマセラピー
◇クラリセージ
◇ゼラニウム
◇プチグレン
◇ネロリ
◇ローズ
◇メリッサ
8.女性によく使う漢方
◇当帰芍薬散 (とうきしゃくやくさん)
◇加味逍遥散 (かみしょうようさん)
◇桃核承気湯 (とうかくじょうきとう)
◇桂枝茯苓丸 (けいしぶくりょうがん)
今回の試飲会は、生理痛、生理不順、目の疲れ、膀胱炎、冷え性、更年期などの
婦人科系のトラブルをメディカルハーブを上手に活用して症状の緩和に方法を教えていただきました
そして、今日試飲したハーブは、"ラズベリーリーフ"と"ローズレッド"でした
◆ラズベリーリーフは、出産の準備を応援するマタニティーハーブとして知られています
イギリスでは助産婦が妊婦に紹介するハーブとして有名です
ほんのりと甘い香りのするこのハーブは、
出産3ヶ月前から1日カップ1杯から3杯くらいを目安に飲むことで
子宮筋や骨盤の筋肉の調整し、出産準備をします
そして母乳の出をよくもしてくれます
ほかにもPMSや月経困難、月経過多、つわり予防や軽い下痢を緩和してくれます
◆ローズレッドは、鎮静、抗うつ作用があります
落ち込んでいる時や寝つきの悪い時に効果的です
また女性ホルモン系に作用し、ホルモンバランスを整える効果があり
PMSの不安定な精神状態や月経周期を整えたり、
生理痛を和らげるはたらきがあります
また更年期の諸症状や皮膚のトラブル、目の疲れにも利用できます
今回は、ご参加いただいた皆様にラズベリーリーフをプレゼントいたしました!
次回は、4月24日(土) 13:00~2:30
テーマは、前回大好評だった
「東洋医学とメディカルハーブⅡ」です
楽しみながら、試飲しながらハーブを学んでみませんか?