平成22年3月 ダイエット教室
2010.3.21.(日) 12:00~14:30
エルクレスト代々木公園店 研修ルームにおきまして
ダイエット教室が開催されました
講師は、矢澤晃子統括チーフです
今日は、ダイエットに重要なかかわりがあるレプチンというホルモンについてお話します
最近なにかと話題のこの"レプチン"
実は脂肪細胞内で作られ分泌されるホルモンです
別名、「満腹ホルモン」「痩せホルモン」とも言われるそうです
食事をしてお腹が一杯になると分泌され
脳の視床下部というところにある満腹中枢に働きかけて食欲にブレーキをかけてくれます
また交感神経の働きを活発にし血圧を上げ、エネルギー消費を増やし脂肪を燃焼させ、体重を増えないように一定に保とうとしてくれます
このレプチンは食事を始めてから約20分~30分してから分泌されます
したがってその間に早食いをしてしまうとお腹一杯の信号が遅れるため
過食になり、肥満につながります
森柾先生が教えてくださったように
「ルクサスコンサンプション」が大切になってきます
ヨーロッパのスローフードの食習慣が肥満予防につながっているのは、実はレプチンの影響かもしれません
ここから少しむずかしくなりますが、このレプチン
大昔は飢餓との闘いを乗り越える過程で脂肪を溜め込むために働いていました
それが逆に現代は、飽食の時代ですから
レプチンを分泌する脂肪細胞が増えて、体全体のレプチン量も増えすぎて
満腹中枢の受容体が麻痺し、食欲に抑制がかからなくなってしまいます
血糖を下げるインスリンホルモンも筋肉運動をしなくなるとインスリン抵抗性が高くなり
インスリンは血中にあるのに働きが鈍り、血糖値が下がらなくなります
レプチンも同じように血中には多量に放出されているのに機能しなくなります
このことをレプチン抵抗性が高いというそうです
交感神経に対する刺激も落ちるために代謝経路も作用しなくなり脂肪が溜め込まれる一方に...
現代人の肥満のほとんどがレプチンの過剰症という異常事態に...
なんでも過ぎたるは及ばざるが如し!
解決方法は、食事の仕方と腹八分、これしかないようです
そして前回の森柾先生のレベルアップ研修でもあったように
「美意識」です
絶えず、綺麗でいたいという意識、感情がレプチンを正しく作用させてくれます
ホルモンの前駆体は、強い感情、情動でしたよね!
最近、内科のドクターが警告しているように脂肪吸引などで脂肪を抜き取ることは
脂肪組織がホルモンを分泌する重要な臓器として捉えた場合、
体全体の内分泌系に大きなバランスの狂いを生じさせてしまう可能性があるのです
美容のために健康を犠牲にするのは愚の骨頂です
痩身くらいは少しお時間はいただきますが、エステティックで安全に十分対処させていただきます
次回は、脂肪分解酵素リパーゼと体温との密接な関係についてお話したいと思います