肥満遺伝子について −UCP1遺伝子 洋ナシ型−[ダイエット]
(2015-02-23 09:14:06) by 中込慶一
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UCP1という遺伝子についてお話したいと思います
3.脱共役タンパク質遺伝子(UCP1):洋ナシ型、脂質の代謝が苦手
日本人の約25%が持っており(ある研究では約半分の女性が持っているそうです)
この遺伝子に変異を「ホモ」で持つ場合
持たない人よりも基礎代謝量が一日あたり約100kcal低くなります
(リンゴ型と複合で持っている場合、約300kcalの基礎代謝阻害が起こります)
女性に多く、腰から下に脂肪がつきやすいことから洋ナシ型と呼ばれています
これも「節約型遺伝子」のひとつで、この遺伝子を持つ人は太りやすくなります
特に脂質の代謝に関係する遺伝子です
腰周りや下半身に脂肪がつきやすくなる傾向がみられます
特に寒い地方に多く分布しており、皮下脂肪を効率よく増やして寒さに耐えることができます
脂肪が多いので、雪で食料の確保が困難な時にも生存に有利な変異です
この遺伝子を持っていると平熱が低体温(36.3度以下)の方が非常に多く
冷え性を持っている場合が多くあります
体温を下げて、代謝を下げることによって消費するエネルギーを減らして
生き延びることに長けているためと言われています
しかし、現代では、空調技術が進歩して、そこまで寒い環境にいることは少なくなったので
しっかりと体を温めて、代謝を高めてあげる必要があります
この遺伝子は、筋肉にエネルギーである脂肪を取り込む働きがありますが
変異があることによってその取り込みがうまくいかなくなるため
脳が体に脂肪が足りていないのではないかと勘違いを起こし
揚げ物や洋食、肉など「脂肪」を好む傾向があります
非ふるえによる熱産生遺伝子のため、強い変異を持つ場合
冷え性で悩んでいる場合が多くなります
食事を抜くことに抵抗がなく、その代わりに一度にたくさん食べてしまう傾向があります
この変異をお持ちの方は、生活習慣病と関連が深い内臓脂肪は多くなく
皮下脂肪が多いため、肥満でも生活習慣病にはなりにくいとされています
筋肉量は少なくてもガッチリとした体型に見られることが多いです
筋肉が硬く、リンパの流れも滞りがちで、セルライトを体に貯めやすい傾向もあります
筋肉は比較的つきやすく、がっちりした体型に見られること多いです
体組成を測ると、下半身の筋肉量高めに出ることが多いですが
これはむくみによって水分が滞っていることで筋肉と判断されてしまっている場合があり
実際はそれよりも体脂肪率が高いことが多いです
皮下脂肪をエネルギーに変える力が弱い傾向があり、皮下脂肪が厚くなりやすくなります
そのため顔にも皮下脂肪が集めにつくため、肌が内側からパツンと貼った感じがするので
細かなシワは気になりにくくなります
血液の循環が滞りやすく、皮膚の表面温度も低くなりやすいため、新陳代謝も低下します