肥満遺伝子について 1[ダイエット]
(2015-02-15 15:52:21) by 中込慶一
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〈遺伝子とDNAの違い〉
・遺伝子 私たちの体をつくるための設計図としての情報のこと
・DNA デオキシリボ核酸、記憶が入ったUSBメモリーのような記憶媒体のこと
遺伝子は両親から半分ずつ情報をもらいますが、その繰り返し行われる過程で
今までに無い遺伝情報の書き換えが起こり
突然変異や進化といったものとして伝わっていくことがあります
〈肥満遺伝子は生き延びるための知恵〉
肥満遺伝子は、現代では「肥満」というもの言葉から悪者扱いされてしまいがちですが
本来は私たちの祖先が厳しい環境を生き抜くために進化してきた証なのです
人類の祖先は300万年前にアフリカで生まれ、そこから常に人類は飢餓と戦ってきました
狩りや食糧摂取で得られたわずかな食糧を効率よく体脂肪に変えて
次に食料を得る時まで少しずつ使って、生命を維持してきたのです
この歴史を1日に例えると、0時から始まってなんと夜23時59分までが
飢餓との戦いだったということになります
人類が農業を始めたのが23時55分、第二次世界大戦が終わったのが23時59分16秒で
それ以降、外食産業などが発展していつでも手軽に食事ができるようになったと言われています
従って現代の飽食の時代にまだ体がついていっておらず、
本来生存に有利に働いていた遺伝子が
肥満に結びついてしまうという状態になってしまったのです
・飢餓の時代 わずかな食糧→インスリン分泌→体脂肪蓄積→飢餓に耐え、生き延びる
・飽食の時代 過剰な栄養→インスリン分泌→過剰な体脂肪蓄積→肥満、生活習慣病
〈太りやすい体質は遺伝する〉
同じカロリーを摂取しても体重に差ができるのは
「体質の差」=「個人の持つ遺伝子(遺伝素因)の差」によるものです
肥満は太りやすい体質を持つ人が、食べ過ぎや
運動不足になりやすい環境で生活することで起こります
つまり、人の肥満は「遺伝」と「環境」 の療法に関連しています
肥満の原因の約30~70%は遺伝的要因によるものです
〈同じ食生活でも太る人と太らない人がいる!?〉
例えば糖尿病の方は厳しいカロリー制限をしなくてはなりません
しかしどんなに厳しいところでも最低限のエネルギーを確保するために
一日の摂取カロリーが、1200kcalを割らないようにと指導をするそうですが
なかには1200kcalの食事でもほとんど体重に変化が出ないという方も多くいらっしゃるそうです
これは人によって肥満に対する遺伝素因が異なっているためで
その中には代謝が−300kcalされてしまう人、+200kcalされる人などの遺伝子変異があります
代謝が−300kcalされてしまう人の場合は、やはり痩せにくくなります