ピロリ菌について[免疫]
(2014-09-24 09:26:55) by 中込慶一
< ページ移動: 1 2 3 4 >
ピロリ菌の感染率は、若い世代では少ないですが
50歳代では6割、60〜70歳代では8割近くの人が
ピロリ菌に感染していると言われています(1998年)
ピロリ菌は毒素を分泌するほか、尿素を分解する酵素を作り
尿素から分解されたアンモニアと毒素が胃壁を傷つけ
胃炎や胃潰瘍(胃は内腔から粘膜層、粘膜下層、筋層、漿膜下層、漿膜の5層に分かれ
炎症症が一番内側の粘膜層に留まっている状態をびらん又はただれ、粘膜下層まで達すると
潰瘍と呼ぶ)の原因となり、胃がんとの関係も研究されています
また胃の中でピロリ菌は、粘膜の表面を覆っている粘液の中に住み着き
胃酸に耐えるための酵素であるウレアーゼによって
強い酸から身を守っています
さらに自ら胃液を中和するアルカリ性のアンモニアでも自分を守っているのです
・萎縮性胃炎
ピロリ菌が作り出すアンモニアや強力な毒素によって
粘膜が攻撃されると、白血球などの細胞が集まり、炎症が起こります
萎縮性胃炎とは、炎症が慢性化し、次第に粘膜が萎縮して薄くなった状態です
・胃潰瘍
萎縮性胃炎になると、粘膜が傷ついた部分を修復する力が弱くなり
胃液の影響を受けやすくなります
そのため、ストレスなどの負荷がかかると