高血圧症[疾患予防]
(2013-05-13 23:37:22) by 中込慶一
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高血圧は、原因により一次性高血圧と二次性高血圧に分類されます
一次性高血圧は、本態性高血圧と呼ばれ、特に異常がないにも関わらず
血圧が高くなり、原因も特定できません
しかし原因となる危険因子は明らかにされていて
1.食塩の摂りすぎ
2.加齢による血管の老化
3.ストレス
4.過労
5.運動不足
6.肥満
7.遺伝的要因
が挙げられます
それに対して二次性高血圧は、腎臓病やホルモン異常など
原因となる病気があるものを言います
こちらは原因となる病気が治癒することで、高血圧も改善されます
1.食塩の摂りすぎ
高血圧症の患者は、日本で約3000万人いると言われていますが
その原因として挙げられるのが、伝統的に塩分摂取量が多い日本の食生活です
日本人は、国際的に見ても非常に多い塩分摂取量で
一日当たりの摂取量は、ヨーロッパで5~6g、多いと言われるアメリカでも8~10g
これに対して日本は11~13gとなっています
味噌や醤油など伝統的な調味料、漬物など塩分の多い保存食が
原因の一つとして考えられていましたが
最近では加工食品や外食の塩分の高さにも注意が必要になっています
適切な塩分量として、厚生労働省では、一日当たり10gを目標に掲げていますが
WHO(世界保健機関)ではその約半分の6gを推奨しています
高血圧の方の食事療法においては日本でも食塩摂取量が漸減していることを考慮し
改定された高血圧治療ガイドラインでは、目標塩分摂取量が6gに引き下げられました
2.塩分をとっても、血圧が上がらない人もいる
塩分の摂取に対して、血圧の受けうけやすい「食塩感受性」タイプと
あまり影響しない「食塩非感受性」タイプに分けられます
ただし、非感受性タイプが高血圧にならないわけではなく
その他の生活習慣によって高血圧になる可能性はあります
塩分の摂りすぎは、ほかの病気の原因にもなりますので
いずれにしても控えたいものです
高血圧の自覚症状としては
めまい、頭痛、耳鳴り、肩こり、動悸、息切れなどがあり
合併症としては脳出血、脳梗塞、心肥大、心不全、狭心症、心筋梗塞
腎硬化症、腎不全などの重篤な疾患が多くあります