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レベルアップ研修

レベルアップ研修

2009.8.5.Wed

渡邉肇子先生 特別講座(3)「消化器」

渡邉肇子ドクター

特別講座の3回目になります。
『からだのしくみとはたらき』のテキストP20~21「消化器」を学びました。 サブテキスト『からだのしくみ事典』(成美堂出版)P144~169「消化管のはたらき」を参考資料にしました。 →渡邊肇子先生プロフィール

■テーマ
消化器
■講師
渡邉肇子先生
■開催日
2009.8.5(水)11:00~14:00
■会場
本店研修ルーム

『テロメアの帽子』について

骨の章の「コラム」について

  • 1.人間の3大弱点
  • 2.骨を丈夫にするには
  • 3.筋肉の痛み・コリ・疲労の回復

消化器について

  • 1.消化
  • 2.消化管のはたらき
  • 3.消化器官の食物の通過時間
  • 4.食道のはたらき
  • 5.食物が送り込まれるしくみ
  • 6.胃のはたらき
  • 7.胃液のしくみ
  • 8.十二指腸のしくみ
  • 9.小腸のしくみ
  • 10.大腸のしくみ
  • 11.演習問題

『テロメアの帽子』について

前回の研修でお話のあった「ウイルス」について、わかりやすく紹介されている『テロメアの帽子』という絵本をスライドで解説くださいました。 インフルエンザウイルスがそうであるようにウイルスが様々な形に変化して進化していく様やそれに対し私たち人や動物が免疫を獲得したり、共生してきた歴史が遺伝子に残されていることを知りました。

4775300733テロメアの帽子―不思議な遺伝子の物語
新紀元社 2002-04

by G-Tools

骨の章の「コラム」について

研修風景

コラム1.人間の3大弱点

首・腰・膝は人間の3大弱点といわれているところ。
二足歩行をする人体の構造上、長年の使用で痛みが出やすい箇所です。
重い頭を支える頚椎と、腰椎はとくに痛みがおきやすく、胸骨でよろい状に保護されている胸椎は、痛みが起きにくい箇所です。
さらに、腰の痛みに関係ある腰椎のL4、L5(L;lumbar)は坐骨神経で、ベルトの位置に痛みが出やすい傾向があります。
膝は、軟骨の磨耗により弾力性の低下、水分の減少、変形を引き起こします。
膝の使いすぎ、過体重、足の筋肉の衰えなどでも腫れ痛みといった炎症がおきます。

コラム2.骨を丈夫にするには

  • ・吸収しやすいカルシウムを選ぶ
  • ・活性型ビタミンD3を摂る
  • ・日光浴をする(1日20分)
  • ・運動をして負荷をかける

コラム3.筋肉の痛み・コリ・疲労の回復

スポーツで激しくからだを動かしたときなど、筋肉のコリや痛み、疲労を覚えます。
原因は、筋肉へ送られる酸素や栄養が不足すること、疲労物質といわれている乳酸が筋肉中に大量に蓄積するために生じるといわれています。
痛みやコリ、疲労の回復には、血液の改善が必要です。これにより、酸素やエネルギーが補給でき、代謝産物である乳酸を運び去ることができるからです。休息とともに、糖分やビタミンB1の補給、入浴、マッサージなどが有効。指圧は筋肉の血液循環を促し、筋肉を温めることにより老廃物を排除してくれます。
温泉やリハビリがコリや痛み・疲労回復に大いに効果があるのは、こういった理由からです。

消化器について

体外から体内へ食物の取り込み(摂取→消化→吸収)と加工・再合成(代謝)を行い、最終的に不要物を排出している器官です。


(クリックで拡大)


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1.消化

口から食道、胃、小腸、大腸、肛門へいたる部分を総称して「消化管」といいます。これらに消化を助ける唾液腺、肝臓、膵臓、を含めて「消化器系」といいます。

2.消化管のはたらき
食物を消化・吸収する
口から食道、胃、腸を経て肛門に至るおよそ10mの1本の道筋を総称して消化管といいます。
消化管の役割は、消化と吸収によって食物に含まれる栄養分や水分をからだに取り込むことです。
3.消化器官の食物の通過時間

口から入った食物はわずか60秒以内で食道を通過し、胃に入ります。 食物は胃の中に約2~4時間とどまり、どろどろの粥状になり小腸に送られます。小腸ではまず十二指腸に入り、ここではさまざまな酵素や胆汁、膵液が分泌されて一気に消化が進みます。小腸で栄養分や水分の一部を吸収された食物の残りカスは大腸へと送られ、大便として排出されるのは食後約24~72時間後といわれます。また食物の通過時間は消化部位が短く、吸収部位が長くなります。

4.食道のはたらき
食物を胃に送る
食道とは、喉と胃を結ぶ管状をした食物の通り道です。その長さは成人で約25cm。
断面は左右約2cm、前後約1cmの楕円形をしています。管はふだんはつぶれており、食物が通るときだけ大きく広がります。
食べ物が通過する際、食道の輪状筋と縦走筋は、一部分が収縮した後、次の部分が収縮するという波のような蠕動運動を起こし、ゆっくりと食物を胃へ送り込む。
たとえ逆立ちしても、食物は逆流しない。
5.食物が送り込まれるしくみ
嚥下(飲み込む動作)の反射運動
食物は舌が上に上がると同時に、舌に押し込まれるように咽頭(喉の上部)に送られます。このとき、咽頭では軟口蓋(なんこうがい)が持ち上がり、鼻の入り口が閉じられて、食道が鼻へ逆流するのを防ぎます。
食物はのどを奥へと進み、喉頭蓋(こうとうがい)の上に乗るような形になります。喉頭蓋は気管の入り口を閉じる蓋の役目を果たしており、食物は気管に流れ込むことなく、食道へと送り込まれます。
噴門の括約筋が開いて食物を胃に送る
食道から胃に通じる部分を噴門といいます。ここには括約筋があり、ふだんは閉ざされています。これは、胃に入った食物を食道へと逆流させないためです。食物が食道を通って噴門の手前までくると噴門が自動的に開き、胃に受け入れられるしくみになっています。
6.胃のはたらき
  • ・食物を胃液と混ぜて攪拌する
  • ・食物を殺菌する
  • ・食物を十二指腸での消化具合にあわせて一時的に貯蔵する
  • ・食物を十二指腸に送り出す

胃は横隔膜の直下にあり、長さ35cmほどで消化管の一部が膨らんで、袋状になった器官です。空っぽのときは50mlほどしかありませんが、食べ物が入ってくると、1.8リットルもの大きさに広がります。 胃液は無色透明で99%が水分ですが、強酸性で消化酵素(ペプシノーゲン)が含まれます。 1回の食事で約0.5~0.7リットル、一日では2.5リットル以上分泌されます。

7.胃液のしくみ
■攻撃因子(胃液)と防御因子(粘膜)の絶妙なバランスの秘密
3種類の胃液
胃の内壁には多くの分泌腺があり、食物の攪拌を助けるために1日に約1.5~2.5リットルもの胃液を分泌します。胃液の主な成分は、塩酸、ペプシノーゲン、粘液の3つです。
[塩酸]
pH1.0~2.5と、かなり強い酸性で、皮膚をただれさせるほどの力があります。壁細胞から分泌されるこの強烈な酸性で食物を殺菌し、腐敗や発酵を防ぎます。
[ペプシノーゲン]
主細胞から分泌されるペプシノーゲンは、塩酸によって活性化されると、ペプシンに変わります。ペプシンはタンパク質の大きな分子を細かく分解する消化酵素で、十二指腸での本格的な消化・吸収に備えます。
[粘液]
胃の内壁が、強い塩酸に侵されないよう保護する作用があります。胃そのものが胃液に消化されないのは、この粘液が副細胞から分泌されるからです。
■ストレスで崩しやすい胃のシステム
胃液の分泌量を調整する自律神経
胃液の分泌や胃の運動は、自律神経に深く関係していて、その人の精神状態によって大きく左右されます。例えば、怒りや悲しみ、心配、ストレスなどがあるときなどは、胃液の分泌量が極端に減少します。すると消化機能が落ち、内容物が通常より長時間にわたって胃の中に停滞します。胃に食べ物が長くとどまると、「胃がもたれる」という症状になります。
また、ストレスなどが原因で自律神経のバランスが崩れると、胃を保護する粘液の分泌が極端に鈍ることもあります。そこへ塩酸を含んだ胃液が分泌されると、胃の内壁が溶かされ、その結果、胃潰瘍となってしまうのです。
胃の粘膜に対する攻撃因子(胃液)と防御因子(粘液)の絶妙なバランスによって、胃は食物のみを消化し、胃自体を消化せずにいるのです。緊張やストレスが胃に悪影響をおよぼすのは、こういうわけなのです。
■胃がん
主な原因
胃がんの発生原因はまだ解明されていませんが、食生活を中心とした生活習慣に大きな関連があると考えられています。過食、早食い、大酒家、喫煙家、塩分の濃い食事を好む人などに危険度が高く、これらの環境要因が、人が持っているがん遺伝子の誘発因子になっているのではないかと考えられています。日本では、50~60歳代の男性が、胃がん患者の6割を占めています。
■胃潰瘍
主な原因
胃潰瘍は、強いストレスなどで自律神経のバランスが崩れ、胃の内壁を保護している粘膜よりも、胃液(塩酸やペプシノーゲンなど)が、多く分泌されて、胃自身を消化してしまう病気です。また、ストレス以外にも、アルコールやたばこ、アスピリンなどの消炎鎮痛薬、香辛料などの嗜好品なども、胃液のバランスを崩す要因となります。最近では、胃潰瘍の一因としてヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療がおこなわれています。
8.十二指腸のしくみ
  • ・胆汁や膵液を分泌し、食物を消化する
  • ・胃が小腸につながる部分で指を横に12本(25cm)ならべた長さであることから、この名がつきました。
■強力な消化液が栄養素を分解
胃から送られてきた食物には酸性が残っており、その刺激で十二指腸からパンクレオザイミンというホルモンが分泌されます。このホルモンは胆嚢と膵臓にはたらきかけ、胆汁と膵液といった消化液を十二指腸の乳頭から排出させます。
膵液にはタンパク質を分解するトリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、炭水化物(でんぷん)を分解するアミラーゼ、脂肪を分解するリパーゼなどが含まれています。また胆汁には消化酵素は含まれていませんが、脂肪を乳化する力があり、膵液のリパーゼとともに脂肪を分解します。
9.小腸のしくみ
  • ・栄養分を消化・吸収する
  • ・水分を吸収する

小腸とは十二指腸、空腸、回腸の3つの部分からなる、成人でおよそ6~7mもの長さを持つ消化管です。人間の体内で最も長い臓器ですが、からだの中では腸管の筋肉により3mほどに縮んでいます。
小腸は消化管の中で、消化と吸収の90%を担う重要な臓器です。膵液や胆汁、腸液など多くの消化酵素を出して、食べ物を消化・吸収しやすくしています。
食物は十二指腸と空腸で消化をほとんど終え、回腸では主として消化された栄養素の吸収がおこなわれます。

10.大腸のしくみ
  • ・水分を吸収する
  • ・便をつくる

管の太さは約5~7cmで、小腸の約2倍近くあります。
大腸は盲腸・結腸・直腸の3つの部分からなり、成人で約1.5mの長さがあります。
大腸の主なはたらきは水分の吸収で、小腸から大腸に送り込まれたどろどろの消化物は、結腸を進む間に徐々に水分を吸収され、最初の約4分の1の容積になります。

■大腸がん
大腸がんは大腸の大部分を占める結腸にできる結腸がんと、直腸にできる直腸がんとに分類できます。発生場所としては、15~20cmの直腸にできる率が最も高く、次いでS状結腸、上行結腸、横行結腸の順になります。また早期がんは、良性の腫瘍である大腸ポリープと症状が似ており、その見極めがたいへん難しいともいわれています。
11.演習問題


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アンケート ~参加スタッフの感想文~

(株)エルクレスト代表 中込歳哲
消化は、生きていくために必要な栄養素を食物から吸収可能な大きさの分子に分解する工程です。その工程には、咀嚼、蠕動運動、分節運動などの機械的消化と唾液、胃液、胆汁、膵液、腸液などによる化学的消化の大きく2つの方法があることを教えていただきました。
せっかくいただいた食べ物がムダなく、きちんと消化、吸収されるためにも良くかむことや腸管を刺激するアルコールや炭酸飲料は、消化吸収の効率を下げたり、ストレスによる自律神経系の乱れが消化液の分泌に悪影響を与え、必要な栄養素として腸管から取り込めないことが意外と多い事実がわかり、命の源を得るための食事も体調管理が必要なことを再認識しました。

中込歳哲

代々木公園店 チーフカウンセラー 矢澤晃子
渡辺先生に『からだの仕組み』を教科書やテキストを使いながら、3時間ゆっくり丁寧に教えて頂きました。
今回のテーマは『消化器』です。
サロンにトリートメントを受けにいらっしゃる方の中にも、消化器のトラブルや悩みがある場合も少なくありません。
病気ではないけれど何か不調…といった症状が、消化器にはよく現れます。
口から肛門まで約10メートルの1本の消化器ととらえた上で、それぞれ臓器が持つ役割を知ることで、私達の生活の中での食事の取り方や排便の仕組み、ストレスによってどのように消化器が変化するのかが良くわかります。
からだの仕組みの勉強は、健康のバロメーターである内臓の働きのことがよくわかるので、とても楽しく学べます。

矢澤晃子

代々木上原店 チーフカウンセラー 大石明美
『消化器系』
今回の〈カラダのしくみ〉のメインは消化器。口から入って肛門から外にでていくまで、どこをどうとおって、どんな働きをして・・・ということを詳しくおしえていただきました。
体は本当にすごい!と思ったのが、人間の歯は2/3の歯が穀物を食す為の歯、 1/8が肉を食べる歯。
今まで日本人は欧米人に比べると、腸の長さが倍くらい長いから消化に時間がかかる為、肉食は不向き、ということしか知りませんでした。
消化の準備、まず第一段階の歯でも、もう穀物用に対応していたのですね。
雑学も含め、毎回いつも新鮮な〈カラダのしくみ〉。
また次回が楽しみです!

大石明美

原宿店 チーフカウンセラー 関口利香
毎日当たり前のように食べたり飲んだりしていますが、口の中に入った食べ物が食道を通り胃で分解され、小腸で栄養を吸収して大腸を通り排泄されている事を一つ一つ順をおって見て行くと人間の体は何一つ不要な物が無いなぁ・・・と思うと同時に、その働きを何も考えずに勝手にしてくれている事に驚きです。
健康で生活出来る事に感謝して、いつまでも元気でいる為には快眠・快食・快便を心掛けて薬に頼らない生活をしたいです!!

関口利香

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